fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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声にみる圧力と差別と文化  ルース・ギンスバーグ

アメリカの銃、ルースのこと、賃金格差公表

アメリカ、独立記念日パレードで銃70発乱射で6人死亡、交通違反逃走の黒人男性射殺60発、、銃と差別問題、、。

ルース♯の「RBG(アメリカ 2018年)」に続き、映像の世紀バタフライエフェクト RBG 最強の女性判事 女性たち 百年のリレー」7/4を見ました。女性にしか認められてない税の控除や手当を男性にも与えるようにもしたとか。

平等という運動であれば、マイノリティなどにも、「ガラスの天井」は使われるようになってきているように思ますが、あらゆる方面に目を向けていきたいものです。

 

日本では、今夏より、男女間賃金格差の公表が課せられます。

日経の女性版では、「オールド・ボーイズ・ネットワーク」が、女性活躍推進を阻害しているとの記事。7/4

 

 

女性と高い声にまつわる話も7日め、さすがに、、まとめますね。

 

◯社会と連動する声

同調圧力というと簡単ですが、人間が社会的な動物である以上、社会が求める方向に自分を合わせようとするのは、当然のことです。その社会も捉え方も、人によって違います。

あえて、社会に反して、生きやすくなるというのならよいのですが、大体は生きにくくなるのです。そこをどこの視点でみるかということです。

 

普通は、そうすることで生きやすくなったり、自分にメリットが得られるのであれば、そこは本人の価値観で行動すればよいのでしょう。普通は、です。

 

生きやすくない人は変えようとしますが、生きやすくないと思わない人は変えようとはしないでしょう。どちらが次の時代なのでしょうか。

しばしば、「時代が遅れていて、生きにくいから変えよう」としている人の方が、その時代を知らず、遅れていることもあります。一歩も二歩も先で自由に生きやすく楽しんでいる人がいるのを、上から目線でみて同情しているようにみえることもあります。

 

◯区別と差別

ミスコンは、ミスコンに出ない女性から非難され、出る女性からは権利を奪われるものと非難されました。ミスターコンテストも行われました。

ミスとミセスの区別や年齢制限は差別といえそうですが、多様な価値観と差別の見方は、ケースごとに複雑です。特に、区別と差別の問題では、かなり複雑になりましょう。

 

差別用語

言葉の使い方にも反映されてきます。

看護婦は、看護師となり、女性なら女性看護師、父兄参観は、保護者参観、時代に合わせて変わります。それでも、職としての男性保育士の悩みなど、ここれ以上は問題が広がりすぎるので、戻します。

 

◯圧力と表象

ともかく、アニメっぽい声を作って出す人たちがいてもよいでしょう。

それが同調圧力のせいだとか、女性としての表象として強いられていると言われても、

そう感じない人は、改める必要があるのでしょうか。

こういう意見こそが圧力で、啓発的な活動と、上から目線でみているともいえなくもないのです。

 

人間、そんなに弱く浅はかなものではなく、したたかなものです。

今風の見方こそが、かなり偏っていることも多いのです。

それでは、一時の極端なフェミニズムがそうであったように、同性の支持さえ得られないでしょう。

 

◯新しい価値観とは

私自身は、声を作って出すとかされているようなアニメっぽい声は、好きではありません。聞いていると疲れます。歳をとると高い声は聞きづらくなるということもあります。

だからといって、好みは抜きに、そうした要望は、受け入れます。ただし、合理的な発声原理からは応用として、基礎の上に可能域を広げるという対処をします。

その人が無理なく消化できるときもあります。そうでなくとも持って生まれたものの延長上での位置付けを知って、使うほうがよいでしょう。そこはその人の潜在能力にも負います。男性なら、出しにくい声です。

そうした新しい文化や価値観が出てくることは、歓迎しています。どちらもできるようにして使い分けたらよいと思うのです。

 

国際的にみた価値観においても、声そのものについて、私なりの見解はあります。

しかし、アニメを中心とした日本の映画や漫画は、世界中の人に受け入れられています。

世界中の若い人たちが、ビジュアル面を中心としてですが、日本語や日本の歌にアニソンで親しんでいます。当然、アニメの声も気に入って、真似されてきています。

これらの現象は、こうした分野の価値の高さを示すもので、文化、芸術としての次代の人類への貢献でもあるのです。

 

◯まとめ

これまでの7回、その記事の研究者の名前を出さなかったのは、説明の仕方の違いに過ぎないと思ったからです。声についての争点ではなく、時代や世の中の捉え方での相違、立場と解釈の違いです。とはいえ、記事が女性視点のものですので、自ずと反証材料が男性視点のようになったのは否めません。このテーマで取り上げるところから保守的なオールドボーイ的な展開になったと省みています。

記事への反論ではなく、皆さんに、声は、その多様性ゆえに多くの解釈ができることを考えてもらう機会にさせていただいたつもりです。

 

 

差別用語

女性蔑視の言葉とされたものは、言い換えられています。

OL、スチュワーデス、女中、産婆などは、女子社員、キャビンアテンダント、家政婦、助産師などに。家政婦は男性なら、家政夫です。

ついでに、放送では適切ではない、放送倫理規定に反するとされる言葉をあげておきます。

アカ、アル中、按摩、田舎、移民、エスキモー、エディター、親方、給仕、漁夫、芸人、興信所、板前、おまわり、農夫、保母、八百屋、養老院、労務者、職工、共稼ぎ、運ちゃん、坊主、土建屋、町医者、郵便屋、潜水夫、パーマ屋、床屋、散髪屋、日雇い。

こうみると私もかなり使っています。出版社で一度、役者という言葉をチェックされましたが、俳優とは置き換えられないというと、通りました。芸人は芸能人に言い換えろって、無理でしょ。差別擁護するつもりはないですが、、ようご!

♯「RBG 最強の85才」

弁護士から米連邦最高裁判事として、女性の地位向上に貢献したルース・ベイダー・ギンズバーグの生涯を描く。アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート作。

2020年に亡くなる直前まで、判事を務め、男女平等やマイノリティーの権利を浸透させた。クリントン政権下で史上二人目の女性最高裁判事に任命されると、判決に次々と反対意見を出し、アメリカ社会に議論を巻き起こしました。