◯非暴力での団結
ジーン・シャープは、非暴力行動198の方法で、抗議、説得、非協力、干渉介入などを具体的にあげています。
服従のシステムとは、習慣、制裁への恐れ、道徳的義務、自己利益、支配者との心理的一体感、無関心、不服従への自信の欠如、この7つの要因があると言います。
恐怖心と従順の癖を克服することが、非暴力行動の前提条件になるのです。
加えて、志を同じくするグループや組織との関わりを持たないと無力です。
団結して組織化することで勝ち得るのです。
成功例としては、
また、1988年 エストニアが中心となって、バルト三国で、歌う革命を行いました。
それぞれが祖国の歌を歌って、愛国心と独立の気運を高めたのです。
これらの国は、ソ連の支配下で、自国語を公用語として使用することを信じられ、宗教の自由もなく、シベリア送りされるというような圧政に苦しんでいました。600キロの人間の鎖が、報道されたときです。
参考:「独裁体制から民主主義へー権力に対抗するための教科書」(瀧口範子訳、ちくま学芸文庫) ジーン・シャープ