<自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けた衆議院政治倫理審査会は、2日にわたり、事務総長経験者などによる弁明と質疑が行われ、いずれも会計処理には関与していなかったなどと釈明しました。>
政治倫理審査会が、政治倫理にまったく触れず、証人喚問を避けるための幕引き装置として使われています。
この政治倫理にもっとも反する抜け道に、自ら出た岸田総理らの傲慢さ。
さて、今年は、世界の主な国で、政権を問う選挙が行われます。
台湾は終わったので、秋のアメリカ大統領選以外、波乱はあるでしょうか。
先に述べた非暴力革命、
これは、これまで、世界史上、強固な政権が、民衆の支持を得られなくなるにつれ、弱体化し、崩壊した歴史をみると、納得できます。
ただ、革命は、暴力によるものがほとんどだというのも史実です。
武力、軍事力で勝ち得た支配は、独裁強圧的になりがちで、
以前よりも圧政になったり、敵をつくることが多かったので、
長く持続することが少なかったのです。
ときたま、理想を掲げ、人心をとらえたリーダーが担がれ、
善政を為すことで、国が栄えることもあるのですが。
どちらにしろ、勝者の都合のよい史実となり、伝記で美化され、語られ、
人々の心を捉えます。
残されるのは、時の政権に都合のよい歴史なのです。
映画やドラマ、今では、漫画やアニメで歴史物をカヴァーするとき、
こうしたヒーロー像が受け継がれていきます。
とはいえ、その後、大体は、堕落するか、継承者たちが、
既存権益にしがみつき、内部で腐敗が横行して、やがて国が滅びるのです。
それらと天皇制で、政権分離を巧妙に行なって、
軸が滅びることのなかった日本を比べると、いろいろと興味深いことがわかります。
この国では、余程のことがない限り、国民は、暴力で権力に逆らいません。
ことばでも、自己主張や新しい理想を掲げて、アピールする力に欠けてきています。
これは、企業、学校も含め、あらゆる組織で構造として根深く存在しているのです。
天災と違い、人災は起こしてはならないのに、です。