◯レールの上と外
大きく改革、改善しようとするような人は、
地位に執着して、その後も影響を持ちたい上の者たち、
つまり、既得権益者には、
もっとも気にくわない、天敵みたいなものです。
ですから、自分の思いのままにならない奴、
めんどくさい奴、自分より実力のある奴は、
後任に選ばれなかったのです。
選ばなかった、いや、選べなくなったのです。
そこが、団塊の世代の器の狭いところでした。
団塊論で、以前に詳しく分析しました。
そこまでの世代では、まだ日本や組織の将来のために、私情を捨てて、人物を選んだのです。
むしろ、自分の理解の及ばぬ奴、変わった奴、言うことを全くきかない奴を引き上げる器量があったのです。公のためになる人材を育てたのです。
戦争を経験し命を賭すほどの公ということを叩き込まれていたからです。
その滅私奉公が、正義、大義より、経済、会社に向かった、
モノの豊かさ一辺倒になったため、見えなくなってもいたのでしょう。