◯ネガティブが変革につながる
自分の状況が悪くなったときには、嫉妬や羨望のような悪い感情が生まれてきます。
世の中の状況が悪くなったり、それとかかわらず、自分の状況が悪くなると、ネガティブな感情が湧くのです。
それが社会的に大きくなると、いろんな事件が起きてきます。
どうも最近の不可解な事件の数々、そういうのが背景にありそうに感じます。
そのままでは大変なことになるので、政治が直さなくてはならない、いや、政治を直さなければならないのです。
ファシズムは、現状に対する否定的な感情を刺激して、自分を後押ししようというやり方です。人々の罪悪感、ネガティブな感情を利用し、支持基盤とするわけです。
それを増幅させて、共鳴させていくのが、ファシズムの本質とみることができます。
◯帝国主義
国民国家で動いてきた時代が、再び、帝国主義的な傾向を高めています。他の国家の主権を尊重せず、相互不可侵の体制を崩すようになりつつあるのでしょう。
◯資本主義
資本主義と消費社会の成熟は、どうも人を成熟させず、滅ぼしていくような有り様です。
買っている商品も、開発プロセスなどの多くは隠されているわけです。成分もつくられたところも表示されているのは、全てではありません。
誰が、それを作り出し、運んでいるのか、それを見ないで、安かったと買うのは、愚かなことです。
◯見えないコスト
どこにでも見えないコストはあります。
生活している人たちが、自主的に、報酬もなく働いてきて、町や大地をきれいにしてきました。報酬のない家事と一緒です。
よりたくさん、より早く、より遠くを追求する、近代の資本主義は、終わっていきます。
より少なく、よりゆっくりと、目に見えるところで本当によいものを使うようになるでしょう。
健康に、地産地消で、と言うのは、自分の住んでいるところ、自分の民族、地縁血縁重視ですから、そこからナショナリズム、人種差別や他の文化の排除に結びつく危険もあるのです。