fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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明治維新と民主主義 ゲマインシャフト

一般参賀1/2

皇居では新年の一般参賀が3年ぶりに行われました。

<午前10時すぎ、1回目の一般参賀では、天皇皇后両陛下や上皇ご夫妻、皇族方、合わせて15人が皇居・宮殿のベランダに立ち、参賀者に手を振られました。愛子さまは初めての出席です。
「3年の月日を経て、今日、こうして皆さんと一緒に新年を祝うことをまことにうれしく思います。本年が皆さんにとって安らかで良い年となるよう願っています」

1回の参賀者は、抽選で1600人、両陛下らは午前3回、午後3回、お出ましになります。>

 

明治維新と民主主義

明治維新は、革命ではありませんでした。それは、御一新、回復復興で、王政復古でした。それを支えたのが、国学です。で、民主主義は、国民国家体制で成立します。

議論するにも、ある程度の文化的な同質性がないと、言論では微妙な部分で理解しあえないからです。

 

◯行政地域の区分

とはいえ、大国の支配から独立して国となったところは、植民地のときの行政での区分を引きずっています。そして、その国の国民、◯◯人という意識が植え付けられました。その背後で、クレオール#な役人が出世したからです。

日本の都道府県制度でも、似ています。元々の暮らしの区分であった村落や藩などはスルーされたのです。行政は、お上が支配しやすいように、考えられていくのです。

 

◯教育本の効用

民主主義の基本である自助努力が説かれたのは、明治3年、中村正直の「西国立志編」です。西国とは欧米のことで、そこの成功物語です。この本の序文にあるのが「天は自ら助くる者を助く」で、つまりは、自助努力のことです。

学問のすすめ」は、当時の10人に1人が読んだそうです。立身出世が、身分制度から解放された日本人の憧れになりました。「末は博士か大臣か」ということです。

それから幾年か経て、紅白出場と同じく、政治家や官僚、国会や霞ヶ関に憧れる人は、どのくらいいるのでしょうか。

 

ゲマインシャフトとゲセルシャフト#

本日の勉強としては、下記の区分です。これまでも再三、出てきました。

ゲマインシャフト 共同体や地域社会

ゲゼルシャフト 近代資本主義社会

一言でいうと、パーソナルでないところは、ゲゼルシャフトな領域です。

 

 

#クレオール

<フランス語(Créole)、スペイン語(Criollo)、ポルトガル語(Crioulo)で「宗主国生まれ」に対する「植民地ないし副王領生まれ」を意味する。人に用いる場合は、人種を問わず植民地で生まれた者はクレオールと呼ぶ。>

 

#ゲマインシャフトゲゼルシャフト

ドイツ語では、Gemeinschaft(ゲマインシャフト)は「共同体」を意味し、Gesellschaft(ゲゼルシャフト)は「社会」を意味する。テンニースが提唱したこのゲゼルシャフト(機能体組織、利益社会)とゲマインシャフト(共同体組織)とは対概念であり、原始的伝統的共同体社会(共同体組織)を離れて、近代国家・会社・大都市のような利害関係に基づき機能面を重視して人為的に作られた利益社会(機能体組織)を近代社会の特徴とする。

ゲマインシャフトでは人間関係が最重要視されるが、ゲゼルシャフトでは利益面や機能面が最重要視される。

日本においては、労働集約型の農業を基礎に「協働型社会」とも呼べるものが形成されていた。これは産業革命、工業化で、企業共同体へと変貌した(日本型社会主義)。しかし、バブル崩壊、経済のグローバル化、終身雇用制の崩壊、派遣労働者の採用の増加等に伴い、かつて企業そのものが家族共同体のようであると評された日本の企業風土も1990年代以降大きく変貌した。(Wikipedia抜粋)