◯日本近現代史154年
日本の戦後教育に欠けていた日本近現代史が、高校では、今年から、「歴史総合」となり、日本史と世界史が合わさりました。その教科書、読んでみると、おもしろいですよ。
明治維新から77年で後進国から先進国になり、一転、大戦で廃墟になった、その日本に生まれ、
戦後の77年で、戦争を経験した世代の人が高度成長期で再興した、その日本を一転、借金づけにして、この30年、国力を衰えさせてもきたわけです。
もちろん、彼らは、学生運動に挫折した後もあらゆる面において、日本を大きく変えてきたのです。高度成長期は若手として日本復興の原動力となったのですが、問題は、その後のリーダーとしての度量です。
今の政財界を見てわかる通り、人材を育てず、後世に憂いを残した、いや、彼らのせいというよりは、武力の後、経済で世界のリーダーとなった日本の、トップマネジメント、世界戦略がまたもや立てられなかったことでしょう。国を導くエリート層の劣化です。
◯日本の有り様
ただ、それは、辺境の日本のよさともいえるのでもあり、日本人は戦後、武力を捨て、国際的には大いに貢献してきたのです。国を問わず、惜しみない経済援助や技術供与をし続けてきました。
後世の日本人よりも世界貢献を優先したのは、先の77年への反省、反動もあったのでしょう。
敗戦で日本ほど反省した国は、歴史上、あったのでしょうか。知りたいところです。
しかし、そのための変な屈折がもたらしたのが、戦後の77年。
文化芸樹面での発展のガラパコス化は、文化大国への道を危うくしています。
観光と環境問題対策には、可能性が残されていますが、教育を立て直さないと、他の国に蹂躙されかねません。
◯今、若者であるあなたに
今、20歳の若者は、その半分以上の期間を安倍政権下で育ち、今も安倍元首相を支持する人が多いようです。悲劇的な最期を遂げたのだから弔ってあげようというのは、あなたたちの優しさだと思います。私も優しいから、故人を敬うつもりです。
しかし、そこまでに何がなされてきたのかをきちんと把握しておかないと、この先、あなたたちの世代の人生に大きな影響を被ることになるでしょう。
日が昇るときには、まとまり、不平も我慢できるのですが、日が沈みだすと治安が乱れ、とんでもないことが起き、収拾がつかなくなるものです。覚悟しておくことです。
大人の欺瞞を問いただした者たちも、また大人になるにつれ、欺瞞にまみれていくのです。
その末路をあなたたちは、日々、目の当たりにしているのです。
(目の当たりは、目蓋=瞼の目と同じで、マと読みます、まのあたり、ですよ。)
◯団塊世代年表
今年2022年が戦後77年、明治維新1968年から終戦1945年まで77年。
団塊の世代が、1947年〜49年生まれですから、現在75〜73歳、後期高齢者突入です。
日本の高度成長期の1955年〜72年、団塊の世代18〜16歳から25〜23歳
学生紛争全共闘ピークの1968年で21〜19歳。
(昨日、話題にした高橋治之容疑者は、78歳ですから、これに3年加えたらよいのです。)
♯団塊世代 3年間の年間出生数は260万人超。
1947年(昭和22年)生まれは267万8792人、1948年生まれは268万1624人、1949生まれは269万6638人であり、合計出生数は約806万人(厚生労働省の統計)