fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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平等とハラスメント

以前、桃の産地の人は、もぎたてカリカリの桃を食べると聞いていて、このたびご相伴に預かりました。皮付きで食べるのは初めてでした。最後は中西農園のパフェで締め。

 

桃といえば、桃太郎、桃尻娘、ひきつづき、男女平等論を、、、。

 

◯真の平等とは

たとえば、今、日本の会社で役員を男女5人ずつにするというなら、まだ性による不平等があるために、女性を一時、優遇して強制的に慣習を打ち破るための手段です。

打ち破るには、大きなエネルギーがいるからです。

それをもって、あたかも平等の見本のように思ってはなりません。

なんでもそのようにしようというのは、逆に女性への過保護となり、真の平等を遠ざけかねません。日本のほとんどの会社では、社員の男女比が男性の方が高いからです。そうでない会社は除いてのことです。

 

男女比が8対2の会社であれば、平等であれば、役員10名に対し、男性8人と女性2人、

それを女性を半数入れ、男女半々がフェアというようなことが、権利のように主張されるとしたら、男性が不利に扱われ、フェアではありません。

 

男女が等しく働くような北欧の役員比率をみて、まだ専業主婦もいる日本、つまり男性の方が多く働いている日本で、同じ比率を掲げるのは、本来、おかしなことです。

日本では、役員どころか管理職になりたいという希望の比率も男女で異なります。

将来的には同じ方向に向かうのがよいのかもしれませんが、必ずしも、それが理想とは限りません。

 

先の例では、有能な人を性別問わずに、10人、役員にすることが真の平等です。

男女差別というのは、男性役員と同等の能力を持つ女性がいて、昇進を望むのに、女性であること理由に役員にしないときに当てはまるのです。

 

◯仕事観のズレ

男女の不平等に耐えて、這い上がってきた有能な人ゆえに、そういうことをわからない人もいます。皆が自分のように仕事本意に生きるのが、理想と思うからです。

若い男性をみても、そうでないタイプが増えてきています。もしかすると、働く男女比も逆転するかもしれません。今後は、個人を単位でみていくのが、あるべき大筋の方向でしょう。

 

この自立と仕事観についても、日本がどういう社会を目指していくのか、

国とは別に、これからの人たちが個々に、どう考えていくのかであり、過渡期です。

ずっと、それが続きそうにも思います。

 

確かに、仕事して自立して自分で稼いで生きることは、特に高い能力で働いている女性にとっては、理想的にみえるでしょう。

しかし、現実は、仕方なく働いている人が多いのです。生活のため、これも性別問わず、です。

言うまでもなく、日本の場合、大卒での正規社員採用に外れると、その後、挽回しにくかったこともあります。

 

◯活躍社会で使役される弱者

日本での労働力不足に女性や高齢者が、活躍社会といって利用されている面も否定できません。外国人労働者技能実習生なども関係があります。

昭和の家族モデルの崩壊、寿命も長くなり年金で生活が困難など、私たちを取り巻く生活環境は、好ましくない方に急変しているのです。

 

◯差別問題には強制解消策

ここでは、自身の性別にとらわれずに、全体をみて、発言できてこそ自立であり、性を平等に扱えることを述べました。それが、本当の意味での男女平等社会の到来です。

性を例にとりましたが、これは、他の差別解消にも通じることです。

ただし、日本のあまりの組織風土改革の遅れとその弊害をみていると、こうした強制手段をとるしかないと思います。できたら、外国人枠も含めて改善していきたいものです。