fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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自立 日本のキャリア 反規制改革

反規制改革

権力を取るや、公約は棚にあげて、既存の権益を守る方向にまたもや戻っていく、規制改革しか、日本の先はないのはわかっているのに。

コロナ禍対策は、病床数確保と検査体制とは、ずっと言われ続けてきました。今もそうなのかはともかく、ここで繰り返すのはやめときます。

日本は、なぜかしら恵まれて、天啓というしかないようなもので乗り切ってきました。もちろん現場では誰も知らない人たちの多大な努力がそれを支えてきたわけですが、あまり改善されようとしていません。

今日未明もでしたが、このところ、関東でも地震が立て続けに起こっています、東京近辺だけを大災害がなぜかしら避けてきたように思えてなりません。だからって切実な危機感をこれほど持てないものかと思います。天啓に甘え、そのことがかつての悲劇的代名詞の、神風のようにならないように、と願うばかりです。

 

抗原検査キットのネット販売も、医療界、厚労省の思惑をくんで見送るそうです。またもや岸田内閣が、失われた30年を伸ばそうとしています。どんな人たちが、政界、官僚、医療界にいるのでしょう。

 

日本の学歴社会のキャリア

で、こうした日本の社会をもたらしたキャリアについて、です。

学校名がキャリアになるので、◯◯大学中退などというのを肩書に入れている人もいます。卒業より、その方が、かっこよかったりします。入学できたことがキャリアであり、その後の成績や学業については、大して問われないのです。これは受験勉強のような理不尽なことに耐えられたというキャリアです。正解の暗記能力です。カラオケの高得点だけを狙う歌です。

ですから、よい学校に入るまで、がんばります。よい学校は、就職率がよいからです。それは、よい学校に入る努力をできる人ほど、使いやすいからです。

さらに体育会とか応援団のように、上下関係に厳しいところで、体力や精神力を鍛えられている学生が好まれます。理不尽なことに疑いを抱かず従う訓練がされているからです。忍耐力のキャリアです。そういうところで4年間、頑張れた人ほど、使いやすいからです。

そこで役所や企業は好んで採用するのです。使われるのに優秀なのです。工業化社会までは、それがよかったのです。正解があったからです。歩留まり率向上でした。しかし、もはやそういう時代ではないのです。と言いつつ、何十年やら。

その流れで使われやすかった人が、どこもトップ層になっているのですから、改革されないのです。自分が使われやすく使われてきた、相当な忍耐もしてきた、そのように、部下にも忍耐持って使われることを求めるからです。そのリベンジは害、いや人災以外のなんでもないのです。電話やファックスや手書きの書類の手続きなどが、未だはびこっているのです。

冗談のようですが、あえて時代に逆らい前時代のものを守ることに日本の伝統的精神を、若い人の意見を抑え込むことや面倒を押し付けることなどでの威厳の保持、権威の誇示を、もはや滅びた男気の美学を、なんでしょうかね。