fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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改革の実現

岸田首相が、年頭に掲げた「異次元の少子化対策」が議論を巻き起こしています。防衛費増額と同じで、規模が先にあり、財源の議論は後回し。

これまで解決できなかったのですから、先に掲げる分にはよいのですが、ん、規模さえわからない、、。

「異次元」など使うと、後がないだけに、ほんとに後がない問題だけに、防衛費などが吹き飛ぶくらいの思い切った対策をと願います。岸田総理では、岸田総理ゆえに無理そうなのですが、、トチ狂ってでも実行してくれないものでしょうか。

 

◯誰のための改革

政策をつくる側が、きちんと先を読まなければ、結果として裏目に出ることがとても多い、いや、多くなったように思うのです。

たとえば、2013年4月に施行された改正労働契約法等では、5年を超えると正社員で雇用するように決めたわけです。しかし、多くの企業は、5年の前に雇い止めをしました。結局、非正規労働者が余計に不利になったのです。

わかっていてやったとしか思えませんが、わかっていなかったのか、そういうふりしているのか、ともかくも、こういうことをやめることです。

このところ、日本の改革は、ほとんどが、こうだったのです。

 

◯改革はなぜ進まない

改革は、企画や研究開発も似ています。限られた資金を、優秀や有能だと思われるところに集中的に投下しようとすると、大きな発明は期待できなくなり、大きな収益もなくなるということです。

そもそも、優れたものだとわかるのは、後からのことであって、結果として、小賢しく立ち回りの上手い人たち方が、煩雑な事務手続きをうまくやって、その資金を手にしてしまうわけです。

GOTO、、とかも、皆、そういうパターン、、。

これはとても日本に多い現象です。今の助成金、給付金にも顕著です。

 

スタートアップや起業家が出にくいのも、そのためでしょう。最初から補助金などに頼るということは、そういう枠の中に自分たちの思考を入れてしまうことになるからです。

 

そして、何よりもそれを判断する人たちの頭は、固定観念に支配されているわけです。

どこかで成功した事例や評判などを考えて、融資したりするのです。革新的なものを見抜く眼がない、あるいは、10個のうち9個がだめでも一個で元を取ろうというような思い切った判断ができないのです。できない人が裁量をもっているわけです。

もともと安定志向で、公務員や銀行員になったような人にそんな決断は無理だということは、考えなくてもわかるでしょう。この日本では、ずっとそのようになっているのです。あらゆる面についても似たようなことがいえます。2世3世も、その傾向が強い、守りから入るからです。

 

◯改革の挫折パターン

意図した結果を阻むものは、そうでない価値観を持つ人たちがいて、そうした人の意図が働いたということになります。

あまりその考えにとらわれると、これは陰謀論ということになります。

うまく結果が出ないからといって、必ずしも陰謀があったとは限られないのですが、ドラマや映画では、これはとても面白いので、よく取り上げられます。