日本では、車でクラクションを鳴らさないのは、よいことのようにいわれています。確かにその通りで、アジアの国々では、鳴らしっぱなしのようなところもありますね。ただし、必要だからクラクションはついています。たまに使わないと、いざというときに使えなくなりませんか。
いつの時代も、いろんな警告が身の回り、世界中で鳴り続いているのです。それに対する備えをきちんと整えておきましょう。変な例えでした。
◯利権と権力
専門家は専門外の人に口を出させないことで、その領域、つまり自分の地位や利権を守っているのです。そこは、業界団体と同じです。協会や学会も、日本では、似た構造なのですね。
それでもできてから、しばらくは、改革の意思もあったのしょうが、すぐ仲間内の寄り合いになるのです。で、駅前再開発もダムも復興工事も同じです。既得権益の塊です。
それがないと、もたない会社があり、それで潰れないようにしている会社があるからです。ただ、そうして利権と権力が結びつくと、本当に必要な人に、援助や補助がまわらないことになります。
◯非常時想定を
非常時とは、災害時だけではありません。しかし災害が引き金となって、修羅場が現れるときが多いのです。
人の持つ倫理や良心は、簡単に崩壊してしまいます。
それは、非常時を生きてきた人たちが、味わってきたことです。
日頃、正論を吐く人、自分が正しいと思っている人ほど、一度、そういう状況になると、他人に対して不寛容で残酷な行為をしてしまうことも多いのです。
もちろん、その逆もあります。
となると、相手の本質を見抜くのに、非常時という機会は、得難いものなのです。
「最大の悲劇は、悪人たちの圧政や残酷さではなく、善人たちの沈黙である。」キング牧師