fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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聴衆となる 2016/11/10

 音楽会は、18世紀、貴族の社交の場から19世紀の市民ブルジョワの登場によって、商業ベース化が進みました。
 作曲家が、楽譜の出版で稼げるようになると、神格化されていきます。
19世紀半ば、音楽に精神性を問い始めるにつれ、純粋鑑賞として、音色、強弱、音のきめといった音そのものをよく聴かなくなったともいえます。音楽の機能、意味を聴くようになっていくのです。
音楽が日常化し、音そのものを聴くようになっていきました。
その頃に、サティが登場、それらは、ミニマル・ミュージック環境音楽と呼ばれていきます。
偶発性、ハプニング、VOWデキゴトロジーなども関連しています。

1920年代~自動ピアノが登場しました。
驚くべきことに、アメリカでは、当時、すでに冷蔵庫、ミシン、掃除機のCMが出ていました。
BGMとして「家具の音楽」のように使われると、音楽が独自の表現性を喪失していく面もみられました。
1920年代の終わりには、トーキー映画が登場して、弁士と楽団は消えていきます。
それまでは、パイプオルガンが、ムービーパレスと呼ばれるような豪華な映画館にあったのです。
そこから、音に高級、本物感を求めていくようになります。
CM「スーパーニッカ」「おいしいウイスキーは美しい声である」キャスリーン・バトル
「オンブラ・マイ・フ」(ヘンデル)
1987年に「ヴォーカリーズ」(ラフマニノフ)
モーツアルトの下劣なLeckMichimArsch、その頃の音楽のユーモアや下品さは、今のお笑いにも通じると思います。
「第九」の合唱は、1973年が日本で演奏の初演でした。しかし、1980年代から大規模合唱団となっていったのです。