fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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電気と音楽,音の話

全国各地、この夏から秋は,台風や豪雨に悩まされています。

今,災害などで困るのは、水道、ガスより電気でしょう。

命に関わるのは、水ですが、水はペットボトルなどでストックしているでしょう。

よく非常用の水が,というのですが,お茶でも,炭酸飲料でもいいのです。

 

◯決め手は電気

エジソンは、蓄音機をつくった後に,白熱電球を開発しています。(1870年代のことでした。ちなみに、エジソンは少年期から難聴,聴覚障害でした。)

これを知ったとき,私は、映画がトーキー(talkie発声映画)のまえ,つまり、無声映画で、音が入らない映像が先,ということに似た驚きを覚えました。

そこまでは,音声は、蓄音機やレコードを使っていたのです。

日本では,活動弁士ですね。ですから、画面上の演者とトークは,別の仕事だったのです。俳優が自分の声で演ずるのは、トーキー以降です。

それはともあれ、

20世紀には、音楽が、電気になってしまいました。

マイクもスピーカーも、電気なしで成り立たないように歩んだのが、この100年です。

音質も変わりましたが、音量が上がったのです。

大きい楽器もそうでない楽器も,区別なく使えるようになったわけです。

人間のパワーは必要なくなり、細かいところでの違いが決め手になったのです。

 

◯時代の喪失

20世紀は、なんとかまだ時系列に音楽が並んでいました。

時代の流行とともに、私たちに音楽は入ってきたわけです。

それが今は、ほぼ同時に入ってくるともいえます。

時系列と関係なしに自分の興味本意で、聞くことができるからです。

 

◯同じ記憶の喪失

同じ時代を生きている人間が、同じ曲を聴いて、記憶に留めることが、だいぶなくなっていったのです。それとともに、その時に流れてきたものしか聞けなかったのが、過去のものから全世界のものまで、その気になれば、いくらでも何度でも聴けるようになったのです。

大枚はたいて手に入れた1枚のレコードを数千回、聞いててすり減らした人ほどの記録,記憶はなされようもないでしょう。

 

カップルであれ、夫婦、家族であれ、学校の友達であれ、仕事場の同僚であれ、そうした同じ場での同じ時間の記憶、体験は少なくなっていきましょう。

改めて、テレビこそが、昭和のファミリーの神,職場のつながりだったことに思い当たります。