fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

「モチベートがかからない」とか「やる気がでない」という質問をよく受けます。私は、人との出会いや映画、音楽、本などに救われてきました。なかでも、人のことばは、大きな意味をもちました。これからは、そういうことを思い返しながら、生きていくのに基礎となった一般教養や歴史、データなどのピースを散りばめていきます。ご興味があれば、そこからググってください。あなたがこの社会と結びつき、生きていくエネルギーとなるのに、少しでもお役立ちできたらうれしいです。[2021/08]

音楽と神

続きです。

 

◯音楽と宇宙

音楽はギリシャでは、ムーシケー(ミュージック)と表されます。

霊感や神秘的なものとして、ムーサ(ミューズの原語)の女神に関わりのあるものです。

詩と音楽と舞踏の3つが、一体となって、パフォーマンスとなりました。

幾何学天文学、算術、音楽が、古典の4学芸(クワドリヴィウム)です。これが、それぞれ、数の静止量、運動量、純粋数、実用数として把握されていたのです。

惑星の運行は、巨大な協和音を発していると想定して、音楽と天体のハーモニーの存在が説かれました。

 

ギリシアと藝術

ギリシア人は、ポイエーシスといいました。これはポエジー、詩の原語で、創造です。

実用的な効用とは異なり、美的な価値のものを作る能力のことです。

テクネーはテクニックで、技術なのですが、同時に芸術を表していたのです。

人間を超えるものは、人間の技では不可能です。

 

音楽、舞踏、詩などを、芸術(ミメーシス)と総称したのです。

ドイツでは、手の技(アート)やできること(クンスト)です。

 

藝術という言葉は、4世紀末の後漢書の時代以来、使われてきました。

藝の元の意味は、ものを植えることです。

今、使われている、芸は、草を刈りとることで、まったくの当て字です。