新型うつ、というのが、以前出てきましたが、仮のネーミングのはずが社会的に容認されてしまったのでしょうか。「会社に出られないが旅行はできる」という類いの、うつ病のことです。そういう輩は、焦っていて待つことができない、すぐに自己主張をする傾向があったことを覚えています。
メールでは、直接会って話したり、手紙のようにペンで綴ったりする労力は不要で、けっこう平等(むしろ技術的には若い人に有利)というのが、よくも悪くも過剰反応になりがちです。その極端な例が掲示板でしょう。炎上も祭りも、集団パニックみたいなものです。
一人ひとり普段はとても礼儀正しくよい人が、夜になると、また、少し異なる意見の人がいると、なぜ、あれほど凶暴化するのか、と。まして正義とか、罰するとか、脅迫めいているのはリアルに怖いことです。
一個人としては、相手もよき一市民と信じ、あるいは酔客と思って、その一言に過敏に反応することもない、と大らかに対さなくてはなりません。
深夜に激情にかられて書いたものを翌日の昼に読んだら、とても現実離れしていたという経験はありませんか。文章が未熟と思って、割り引いて読んであげることです。酔って「あいつが悪い」と言うのも、「俺が悪い」と言うのも同じことで、あまり意味がないのですから。