fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

2011/07/25

○可能性と限界をみること

 素人の世界では、やった分、伸びます。やっていない人より、より優位にたてます。プロとなると、みんながやっているので、やればやるほど、はるか上の存在に気づきます。自分の能力がすべて限界と思えて、八方塞がりになります。その限界状況から打開策を考えるか、真のオリジナリティを発掘して、一点突破するかなのです。そこまでを私はいつも考え、相手にあたっています。

 趣味とするならヴォイトレは最適です。健康にもストレス解消にもよいし、カラオケや朗読、スピーチ、仕事にも日常にも活かせますから、得られるもの大で失うものはありません。仕事となると、全く違ってきます。何かの基盤として声は存在するのですから。私はこれを単体で仕事とするのに大変でした。歌や芝居のように、確立した世界がないのですから。(もう一つ、声だけのパフォーマンスも同時で行ってきたつもりですが、)しかし、ようやく見えてきたように思います。しかし、ようやく見えてきたように思います。

 真のオリジナリティでやっていこうと思う人でも、その芯を長く持てる人は少ないものです。ことに日本のような同調圧力の強いところでは。私も目に見えない世間の足をひっぱる力に奮起したものです。どうして一人の実在の革新者よりも、その他大勢の他人の非難だけをするだけのヒマな人たちの声に、一時は己の真実にめざめ、頑張ろうとした人たちが引っ張られるのか、不思議です。自立や独自の表現が嫌われる風土とはいえ、残念なことです。しかし、少なくとも私はそういう少数の、時代を切り拓いていこうとする人たちの味方です。

 基い、声そのものが無理なら声の動かし方で、それでも無理なら声の動きの組み合わせで、それでも無理ならフレーズやハーモニー、アレンジ、詞や曲の変化、他のプレイヤーの力、パフォーマンスなどいくらでもやりよう、みせようがあるから、歌はすばらしいのです。

 レディ・ガガさんは一肌脱いで、脱皮しました。私は何でもありと思っています。たった一度の人生ですから、勝負した方がよいでしょう。ゲームと違い、人生は思い切りやって敗れても、ダメになったり、死ぬわけではありません。生きている限り、復活戦があります。早く経験を積んだ方が人生で勝つ可能性は高くなるのです。

 トレーニングは、MAXでMAXを目指します。そして、レッスンや本番には、MINでMAXを獲りにいくのです。