fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

忌野清志郎さん逝く

 1968年結成から40年間、RCサクセションとして活動、
私は72年「ぼくの好きな先生」のヒットで知ったのですが、大学生の時、
初めてキャンパスで会いました。それから私がトレーナーになっていくなかで、
さまざまな刺激を得た方でした。言いたいことをそのまま歌にする。
語るように叫ぶスタイルでは、挨拶、自己紹介すべて、歌でやってしまうのでした。
聞かせたい、のせたい、でものらないと、一つ引くのです。
フォークから黄色の服の似合うロックになったような、シンプルなくせの強い歌い方、
アーティストにおける声とは、このくらいのものだということでは、
とても独自に存在している人でした。使命感を持ったアーティストでした。

 「雨上がりの夜空に」が代表曲でしょうが、「スローバラード」を和田アキコさんの
歌唱でレッスンに使ったことがあります。
私のレッスンでは、真似たり、触れたりしてはいけない位置づけでした。
あたかも、フレディ・マーキュリーのようにです。(魂はジョンレノン?)
反体制、反権力、反核・戦争、環境保護日本でそういうことを音楽、
まさにロックで示せた人はあまりに少ないだけに、残念です。
発売中止となった「COVERS」(88)、「君が代」(99)は、勲章です。
真のメッセージとは、表現とは、そういうものなのです。
そのときは理解されずとも、後で効いてくるのです。オリジナルの声のイロ、ツヤ、
唱法など、独自で生み出すことの大切さを忘れて欲しくないものです。