fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

05.文化・芸術・スポーツ・日本人

伊奈かっぺいさんの授業(1)

13歳で母をなくし、自分も入院、18歳で父をなくす。「両親が死ぬ悲しみは二度とこない」と、ポジティブ思考する。楽しい。不幸や悲しみを笑いで乗り越えた。「自分以外を笑うのは嫌い。」「おかしいものよりかわいそうなものを探し出すことで、やさしく…

奥の細道と俳諧の座(2)

“閑かさや岩にしみ入る蝉の声”これは“静”でなく、“閑”でなきゃいけない、しずちゃん。「山寺や」や「さびしさや」でなく、「しみつく」や「しみ込む」では、まだまだと。「詩経」大序にある。風は、諸国の民謡、雅は、宮庭の雅楽。風雅の誠、風雅とは人間の…

奥の細道と俳諧の座(1)

座の文芸、俳譜は数人の連衆(仲間)で、五七五の長句と七・七の短句を並べていく。発可(最初の五・七・五)から、挙句(最後の七・七)、百韻、歌仙を合作する。師は作句しつつ、一座の進行、指導、さらに評点をつける。師は、一巻を作品としてまとめるの…

涙の量

「世の中 涙の量が決まっていて、誰かが泣くと、誰かが泣きやむ。幸せも同じ。」(最高の恋人より)

初秋の京都紀行(5)

美空ひばり館再訪する。昭和21年、9歳で初舞台を踏んで以来、発表曲1035曲。出演映画158本、主演舞台89作品。いつも繰り返す、あたしはこの数を。平成元年、女性初の国民栄誉賞を受賞。そのひばりさえ、「麦畑 ひばりが一羽飛びたちて その鳥うつな村人よ」…

花火師(2)

「素直な心がないと、ものが見えてこない」「気持ちがまっすぐで純粋な心がないと、いいものはできない。最後はそこにいきつく」「こだわってこだわって作り続けて、結果が出るまで磨き続ける」史上初の五重芯を完成。二人の腕利きを抜擢した。技術を超える…

花火師(1)

花火師 野村陽一氏19年かけて、ようやく大輪の花が咲く。氏のつくる花火が“闇夜のカラス”といわれ、手帳に何が何だかわからないと記したときもあったという。「結果が出るまで19年かかった、長かった」「今までで納得した花火は一発しかない」「死んでも…

藁谷敏晴教授の教え(2)

数学も同じらしい。1~3週間、どこかへこもる。3日間周期で徹夜すると、世の中が白くなるらしい。氏はそれを覚醒した状態という。何でも同じだね。数学者に必要なのは、1.集中力 2.気力 3.問題の核心を見抜く力 (誰ピカ)

藁谷敏晴教授の教え(1)

ギリシャ、ラテン、フランス、ドイツ、七ヶ国語話せる。ポーランド語は、数理論理学に必要らしい。3週間で語学をマスターする独学方法がある。それは、1.3週間人に会わない2.1日500の文章を覚える3.朝5時に起き、倒れるまでやる

政局、日本沈没に(5)

「日本沈没」も「男たちの大和」も映画だけの話ではない。「ユナイテッド93」をみる。あたしはあの日テレビで、事故のようなワールドトレードセンタービルの煙に、もう一機ぶつかるのをリアルにみていた。あそこにいたかもしれないリアルに、映画館の中で…

天皇・てんNO?(3)

愛子さんが女性天皇になったら、夫はどうなるのかしら。宮家もどうなるんでしょうね。ここにも歴史に学ばず、少し先をもみない日本人らしさがあって、日本人が日本の象徴を崩しても、それが日本人なんじゃないのってなるのかしらね。

天皇・てんNO?(2)

125代の決まりを破る。ってことは、20年ごとに遷移した伊勢神宮をコンクリートでつくるようなものと、あたしゃ思う。万世一系っていうことばも、そういう日本の精神性も、やな人はやだし、あたしも好きではないが、Y染色体、種を守っていく。威厳とい…

天皇・てんNO?(1)

女性天皇制度導入を共産革命とみる向きもあるが・・・、ただ天皇というか、長く続く皇室は世界でも尊敬され、最恵遇の国賓として扱われ、他の王族よりもさらに高席でもてなされている。その威厳たるや、すぐに変わる総理や、その間、5人も代わった民主党主…

セルフポートレート 写真家 澤田知子さん(2)

「おもしろい、見ている人の心が動く、ドキュメンタリーを。」「無関心よりは、イヤといわれる方がよい。」「人の心が動く。作品の幅がある。」そう、確かにお見合いは日本のみの文化で、その写真は、確かに写真。新しいことって、どこにもあることを教えて…

セルフポートレート 写真家 澤田知子さん(1)

「日本は肩書き、海外は作品のみでみる」という。海外では、「なぜセルフか」などと質問されない。世界13カ国で個展。美大に入るのにデッサンが下手。今のふつうな子である、自分がモデルになる。写真をとらない写真家の登場。セルフの4コマの写真BOXで自画…

落語家 春風亭昇太さん

うまいとかへたじゃない。抽出して取り上げる、オレスタイル。柳昇のところに入ったのは、「弟子が皆、師匠に似てなかったから。」放任主義で、新作のみ興味を示す師についた。自分自身だからって。そういう若いものは、もうあまりいないのかしらね。

YAMATO「男たちの大和」(5)

きれいごとばかりのたまわっている輩は増えて、ぐちばかり聞こえる。この映画の中の若者たちの太く切れのよい声が、私には久しぶりに心地よかった。映画としてでなく、現実として、である。役者の声でなく、若い人の声として、である。

YAMATO「男たちの大和」(4)

ただ、長島一茂演じる白淵大尉のことば。「進歩のないものは、決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。」 さらに続く、「日本は進歩ということを軽んじすぎた。私的な潔癖や徳義にこだわって真の進歩を忘れていた。敗れて目覚める。それ以外にどう…

YAMATO「男たちの大和」(3)

日本人的な映画であると思う。その愛国的、ゆえに論理性のない筋の進行を、多分に日本人は抵抗なく受け入れる。ドキュメンタリーでないが、若い人を魅入らせたり、反発させる質はある。アメリカ人がみた日本の愚かさ、長渕さんの曲、角川春樹さんも、戦争や…

YAMATO「男たちの大和」(2)

生き残って恥じて、田植えを手伝うって人間のベースが、確かに一昔まではあった。戦後を受け継いだものには。戦後60年、血は流れずとも、アメリカは、日本列島全てを大和化した。軍事化だけでない、ターゲットとしての不沈戦艦化。つまり、沈めずに血の汗を…

YAMATO「男たちの大和」(1)

戦後60年、その海に行くことにどういう意味があるのかに、意味があったと思わせたところでは、いいのかしら。神尾60年の意味、内田の娘として育てられた女性との意味、それを受け継ぐ若い男の子への意味。現場にいかないと確かに何事もわからない。その空間…

オノマトペ(擬音)

動物の声は、自国語にあるように、それぞれが聞く。そのため、ばらばらなのに、周波数は似ている。日本人は、虫の声をことばにする。日本語の柔軟性、これが日本の漫画で強み。擬音は“超クール”となる。山口仲美さんによると、「日本人は、感覚的で具体的な…

日本人の声力(2)

自己肯定された自分が、目標に向かって自己実現するプロセスで、不断に鍛えられる。それが真の独創力の源泉だと。それが日本語、日本の声力は、「自分のすべてを託した、自分ひとりだけの全責任としての音声」とはほど遠いとなって、対話も議論もできない、…

映画「ステルス」とアメリカ(4)

北朝鮮は、石油利権のあるイラクと違って、アメリカには脅威を与えない。ミサイルも日本にしか飛ばない。小泉首相が憲法改正や自衛隊の軍隊化を急ぐ理由はそこにあるのよ。よかれあしかれ、アメリカはもう日本人を守ってはくれない。だから、軍事同盟をね。…

映画「ステルス」とアメリカ(3)

日本は、アメリカの一つの州になるというのは、もうアメリカに頼れぬ日本の現実的選択かもしれない。あたしも最初、冗談のように言っていたけど、中国・ロシアとはやっていけなさそうだし。かつて黒人の苦労からみたらね。でも、それは日本列島が前線で戦場…

映画「ステルス」とアメリカ(2)

アメリカは、アメリカ人以外は何人殺しても、なんとも思わないということ。これが映画でなく、現実に行なっていることで、しかも、それが正義という名で証される論理を構築してきた。そこが世界NO.1の軍事力と、世界の警察気取りの理由。そして、そんなバカ…

映画「ステルス」とアメリカ(1)

アメリカは、北朝鮮に武力行使をしないと、しかもその核の存在を認めた。なぜ、誰も騒がないのかしら? 平和ボケ、ここに極まり。ステルスという、おバカなアメリカらしい映画に学ぶことは、繰り返し述べてきたことと、また同じだけど。アメリカはアメリカ人…

覚悟で歌う

福井晴敏さんいわく、「プロをやるのかという覚悟を試されたデビュー作。そこは覚悟して通り抜けられたというのがあるから、今もやっていける」 恐怖の味噌汁今日“ふ”のみそしる?って、誰のネタだったかしら。 歌う うたう- 犯人(太夫)が自供すること。…

詩人 谷川俊太郎さん(2)

そういえば、「詩のボクシング」で初代チャンピオン ねじめ正一さんと戦ったとき、「敵に塩おくります」「敵に詩を、おくります」と「ねじめのけじめ」というみごとな詩を披露なさっていたわ。

詩人 谷川俊太郎さん(1)

谷川俊太郎さんが研究所にいらっしゃった。二時間ほどお話する。詳細は後日、会報にでも。ここでは、氏の詩を。 「もし言葉が」 黙っていた方がいいのだもし言葉が一つの小石の沈黙を忘れている位ならその沈黙の友情と敵意とを慣れた舌でごたまぜにする位な…