◯アファーマティブ・アクションと違法判決
アメリカの大学では、1960年代以降、人種差別を是正するため、入試選考で、黒人やヒスパニック系を優遇してきました。アファーマティブ・アクションの導入です。
それに対し、これが法の下での平等に反すると訴えを起こしたのは、ハーバード大とノースカロライナ大の選抜でアジア系の学生団体でした。
マイノリティーの中で、黒人やヒスパニックに対し、アジア人と言う対立になったのです。
<米連邦最高裁は,大学の入学選考で黒人や中南米系を優遇する積極的差別是正措置(アファーマティブ・アクション)について「志願者は人種ではなく、個人の経験に基づいて選考されるべきだが、多くの大学は全く逆のことをしてきた」と指摘し、特定の人種を一律に優遇する手法は違憲だとの判断を示した。6/29>
そういうことなら、アンフェアとしては、レガシー入学があります。
富裕層の寄付者や卒業生の子弟を優先して採る制度です。ハーバード大学では、36%がこれにあたるそうです。
これも公民権法に違反していると告発されているのですが。
で、Wokeは、けっこう、よく耳にするようになったことばです。
◯ Woke
<Woke(ウォーク、[ˈwoʊk] WOHK)は、「目覚めた/悟った」を意味する「Wake」の過去形からきた黒人英語(AAVE)に由来し、「人種的偏見と差別に対する警告」を意味する。
2010年代以降、性差別などの社会的不平等の概念が含まれ、白人特権やアフリカ系アメリカ人に対する奴隷制の賠償など、アメリカ合衆国におけるアイデンティティ政治や社会正義を含む左翼思想としても使用される。日本語では、揶揄も含めて「お目覚め文化」と訳される。
「stay woke」は、1930年代までに黒人英語で登場。アフリカ系アメリカ人に影響を与える問題の概念に言及。このフレーズは、レッドベリ、後にエリカ・バドゥが使う。
2014年にミズーリ州ファーガソンでマイケル・ブラウン射殺事件の後、ブラック・ライヴズ・マター(BLM)活動家に広められた。
2017年にオックスフォード英語辞典に追加。
2020年までに西側諸国は、「排他的」「大げさ」「パフォーマンス的」「不誠実」と見なされる左派の運動やイデオロギーへの侮辱に「woke」を使用した。
「アイデンティティと人種を含む政治思想を推進する人々を否定的に描写する不快な用語である」と考える人もいる。
2021年までに、wokeは、蔑称として使用される。>
◯ウォーク・アウェイ
<Wokeを主張する人々は、多数派に属すると考えられる人々のアイデンティティや利益関心に十分に配慮しないことが多い。マイノリティとされる人々を社会的弱者と見なし、そのアイデンティティと利益関心の実現追求。
論者によっては、白人男性を「マイノリティを無意識のうちに見下す差別主義者」と位置づけることもある。
ドナルド・トランプ現象につながる。アイデンティティ・ポリティクスの担い手や多文化主義論者が既得権益者と見なした人の中で、労働者階級の白人は、自分たちを被害者とみなした。(Wikipedia)>