fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

本当は本人しか語れない「最高の教師、、8話」 

◯「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」8話 9/9

 

もうみていられない展開なので、詳しくは語りません。

 

九条先生(松岡茉優さん)の言葉、

「最も避けるべきは、憶測で彼女を語ること。」

「人の意見は、えてして、そう考える方が自然だという方に流れていく。そこに想像や憶測があることを忘れて、大多数の意見を作り、矛先を向ける。しかし、どんなときも、すべての出来事の本当を知っているのは、本人だけです。相楽くんの口から、本当を話してもらいましょう。」

「大事なのは、考え続けることだと思います。」

「それなら想像してください、彼女の顔を。それが向き合うということです。」

 

どれだけ、他人の想像や憶測で苦しんでいる人がいるのか、それを自覚しないで生きているのが、私たちです。だからこそ、それに気づいて、注意して生きていくために、こういう作品から、学べることは多いと思います。

 

本人しかわからないことが、それと全く関係なく、勝手につくられて広がっていきます。特にこのネット社会では、それが瞬時に拡大して記録もされる、どれだけの人が、それで傷つき、苦しんでいるか、そこにこそ、想像力が必要でしょう。

 

自分以外のことについて考えや意見を述べるときに、いくら考えても、本人ではないから、本当にそうなのかどうか、わからないものです。そんなことを考えたら、何も述べられないわけです。であれば、自分もその傷を背負う覚悟で、考え続け、改めて続けていくしかないと思います。

 

想像や憶測で意見をつくるな、

そういう意見を広めるな、

そういう意見を安易に信じ、乗っかるな、

ということは、誰しもが肝に銘じておくことでしょう。

すぐに忘れてしまうからです。

 

 

表現は、罪深いものだと思うのです。その罪を自覚させてくれる作品は、とてもきついものです。それゆえに、そこに向き合うことを避けないようにしなければと、感涙しながらも、いつも忘れてしまう、自分の弱さ、ずるさ、いたらなさをまた、自覚するのです。

 

続く

 

 

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