◯将来と過去のつながりの中で
トータルで論じるのなら、子供が生まれないなら、人類が滅びていきます。
困ったことに、人類はまだまだ増えそうなので、限定して述べます。
日本人が産まないなら日本人が滅んでいきます。
滅んでもよいという考え方もないわけではありません。
個人で考えるならば、そういったことは、個人の自由となります。
家父長制やイエなどといった、今となると、日本では否定されるような制度は、それを個人でなく、種が存続するための、コミュニティー、血縁、地縁として、考えられていたわけです。
それが、家族、一族、集落、村、そして、国へと拡大していったのです。
「いま、ここ」を大切に、というのが、マインドフルネスにしろ、あるいは、現代の生活においても、キーワードとなっています。まるで、今日の私、が絶対かのように。
しかし、政治をはじめとした、人類、つまり、人間の組織を継続させる努力は、むしろ「未来、どこか」、つまり、「明日以降の将来、自分の身近なところだけでなく遠い所でも、人間の生活してるところ、全ての人々」に対して、想像をして心を配ることで成り立ちます。
大きく捉えると、グローバリズムとナショナリズムのようなものですが、どちらかに偏向すると、ろくなことにならないのです。
でも、個人からすると、どちらも、組織の枠組みですから、同じようなものかあ。
いくつか、具体例をはさんだあと、再度、深めたいと存じます。