fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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安楽死と自死、自殺

続きです。
安楽死尊厳死

積極的な安楽死は、患者の意思を前提に、耐え難い苦痛があり、どうしようもないという条件のもとで、医師が患者に致死薬を投与します。

医療従事者が処方した致死薬を患者が自ら摂取する行為は、自殺幇助に当たります。

日本ではどちらも認められていません。

治療を中止して死に至るまでの苦痛を緩和する行為は、消極的安楽死、日本では尊厳死と呼ばれます。

 

◯自殺と自死

この使い分けでの参考です。

NPO 法人 全国自死遺族総合支援センターによる自死・自殺の表現に関する3原則(「自死・自殺」の表現に関するガイドライン)です。

<(1)行為を表現するときは「自殺」を使う 

新しい自殺総合対策大綱には「自殺は、その多くが追い込まれた末の死」と定義されています。これは 「自ら命を絶たなければならないほど追い込まれた末に亡くなった」状況を表すものです。つまり、自殺は 「瞬間(点)」ではなく「プロセス」で起きているという理解が、その背景にあります。 

従ってその「行為を防ぎ止めるための取組」は、「自殺防止」と表現すべきで「自死防止」という表現は、望ましくないと考えます。 同様に、行為を表現している「自殺未遂」「自殺企図」「自殺のサイン」等を、「自死未遂」「自死企図」 「自死のサイン」等と言い換えることは適切ではないと思います。

 (2)多くの自殺は「追い込まれた末の死」として、プロセスで起きていることを理解し、「自殺した」で はなく「自殺で亡くなった」と表現する 

「自殺した」と表現すると「瞬間(点)の行為」が強調されて伝わりかねません。「自殺で亡くなった」 と表現することにより、その誤解を多少なりとも払拭できるのではないかと考えています。

 (3)遺族や遺児に関する表現は「自死」を使う 

あしなが育英会から支援を受けていた遺児たちが、2000 年に「自殺って言えない」という小冊子を発行 し、その際、自らを「自死遺児」と名乗ったことがきっかけで「自死遺族・自死遺児」という表現が広ま り、次第に社会的にも認知されるようになりました。

 遺族に関する表現においては、「自殺」という行為自体が焦点となっているわけではないので、「自殺遺 族」とする必然性もありません(「自殺防止」等とは異なる)。 遺族向けのリーフレット等においては、「大切な人を自死で亡くした方へ」といった遺族の心情に配慮し た表現にすることも大切です。「自死・自殺」「自死(自殺)」などと併記することも選択肢として考えられま す。>

 

参考に

fukugen.hateblo.jp

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