◯「罠の戦争」感想
視聴率のよかったTVドラマ「罠の戦争」最終話が終わりました。
愛する息子を傷つけられた国会議員秘書、鷲津亨(草彅剛)が政治家になり、悪徳政治家の失脚をもくろむエンターテインメントです。以下、ネタバレですが。
最終話では、鷲津は、選挙での買収疑惑の弁解のため、記者会見を開きたいと竜崎総理(高橋克典)に告げ、許可を得ます。
会見当日、予定稿を読み上げていた鷲津は「これが与えられた原稿です」と破り捨て「私は罪を犯しました!」と告白。
当然、生中継は中断。
自分の議員室に駆け込んで、会見を生配信し、前幹事長の鶴巻氏(岸部一徳)のスキャンダルと、竜崎総理の「地元の反社会勢力と揉めた解決のため、別の反社に仲介を依頼、礼金は1億、今も関係は続いている」と暴露。
総理を辞任に追い込む。
鷲津の罠だった。
鷲津のことば
「(自分が)力に、権力にとりつかれていた。秩序が壊れる?国が乱れる?ガス抜きにまた総理を替えなければならない。この程度で壊れるのならば、壊れればいい!
不正をしなければ守れない?そんな政治なんて壊れちまえばいいんだよ!」
◯咲いたら枯れる竹の花の話
「人のために尽くすといって権力を使うのは、心地よい」
陰のフィクサー、鶴巻の言葉です。
それににしがみつく者は、それなりの年月や年齢で去り、
後進に、若輩者に、今よりも将来のために、
権力も人脈も資産も分け与えること、
特にこの30年、失敗してきた者たちは、これ以上、自分らがなんとかするでなく、
さっさと引き継がせるかか、更地にして放っておくことです。
自らを老害と認めることこそ、本当の勇気なのです。
竹の花#が咲いた後の話、が伏線でしたね。
すべて枯れて、古い竹藪がなくなって、日当たりがよくなったその土地に、新しい竹が芽を出して再生していく、より強い、新しいものに。
この話、肝に刻みましょう。
場を譲り、早く日当たりをよくしてあげましょう。
そして、私たちは別のところで咲けばよいのです。
このドラマ、私と関わったことのある三人の俳優が出ています。
そういうことです。
#竹の開花
竹は、あるとき、一斉に花を咲かせ、遠く離れた竹林も同時期に開花します。「一斉開花」と呼ばれます。60年や120年に一度と考えられており、開花後に枯れてしまいます。昔から不吉の前兆と言われていたそうです。
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