◯<経団連の十倉会長は、性的マイノリティの人への理解促進の法案審議が国内で進まないことに苦言を呈しました。
「世界は差別禁止ですよね。理解増進ではなくて、日本はその前段階のLGBTQ理解増進。理解増進を出すのすら議論しているというのはいかがなものかと。出すことによって差別が増進されるとか訳の分からない議論がされているように感じます」
先月のアメリカ訪問で日本のLGBTQへの取り組みを聞かれ、「国会で議論されようとしていると答えるのも恥ずかしいくらいだった」と。
「多様性こそ社会活性化の源だ」とし、経団連では、採用活動や職場での差別禁止を徹底していると強調しました。>
◯同性婚
先日、朝のNHKニュースで、海外から移住した女性の同性婚カップルで、連れ子の認可の問題を扱っていました。
<台湾政府が22年5月実施した世論調査によると、同性婚に賛成するとの回答は60・9%に達した。同性婚法制化前の18年の調査では、賛成は37・4%。蔡政権は23年1月には、台湾人の婚姻相手の国・地域が同性婚を認めていない場合も同性婚の婚姻届を受理できるよう制度を変更した。
日本は同性婚を認めていないが、日本人も台湾人の同性との間では台湾で結婚できる。
NPO法人「EMA日本」調査で、世界では33カ国・地域が同性婚を認めている。>
グローバル化での人権とローカルでの文化の問題が、ときに対立しますが、日本は自ら、時代や国際的な変化に対応できない国、ずっと遅れて追いつく国になりつつあります。
今の岸田政権のように子育て支援策もお金で解決しようとするだけでは、限度があります。
もっと根本的な問題、今の日本と将来の日本への不信感を拭うことに着手することでしょう。
◯LGBTQ+の知識
LGBTQ+は、性的少数者(セクシャルマイノリティ)を表します。
Lesbian、Gay、Bisexual、Transgender、QueerやQuestioning。
加えて、それ以外を表す「+(プラス)」を付けてLGBTQ+。
LGBTQ+を理解し応援する人をALLY(アライ:味方、支援)。
L:女性の同性愛者(レズビアン)
G:男性の同性愛者(ゲイ)
B:同性愛者(バイセクシャル)
T:心と体の性の不一致(トランスジェンダー、性自認が出生時の性別とは異なる人)
出生時「男性」で性自認「女性」の人を「トランスジェンダー女性(トランス女性/Trans woman)」、
出生時「女性」で性自認「男性」の人を「トランスジェンダー男性(トランス男性/Trans man)」
Q:心の性別、恋愛の方向が定まっていなかったり、変化途中である人(クイア、クエスチョニング)
「クイア」は、もともと「風変わりな」「奇妙な」で、同性愛者への侮蔑語でしたが、現代では、規範的な性のあり方以外を包括する言葉。
「クエスチョニング」は、自らの性のあり方について、特定の枠に属さない人、わからない人。
日本におけるLGBTQの割合は、約3%〜10%。
法律上の性別 生まれて性器の形から、役所に届け出ることでの法律での性
性自認 自分の性別をどのように認識しているか
性的指向 自分の恋愛や性愛の感情が、どの性別に向くか向かないか
性表現 社会的にどのように性別を表現するか、振舞うか
LGBTだけでは、くくれない多様な人々がいます。
Xジェンダー 自身の性を男女いずれかに限定しない人
Aロマンティック 他者に恋愛的に興味関心を抱かない人
Aセクシュアル 他者に性的に興味関心を抱かない人
パンセクシュアル 性的指向が性別にとらわれない人