fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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音楽の芸術性 現代音楽

ときおり、日曜日の朝はパーソナリティ西村朗さんの「現代の音楽」#を聞いています。

これは、NHK-FM、日本国内唯一の現代音楽のラジオ番組です。

 

#現代の音楽<1946年のラジオ番組「日本の音楽」などを前身として、1957年より現在の番組名としてラジオ第2で放送が始まり、その後FMに移設された。>

 

◯現代音楽の低迷

平均律に支配された音楽に対し、偶然やノイズの要素を持った音楽で挑戦したのが、現代音楽です。

現代音楽は、いきなり聴いたら理解できないように思われるでしょう。それは、アンチとして現れたので、その元を知らなくては、当然のことです。

絵画などはともかく、音楽については、現代芸術として、なかなか発展しづらいようです。

 

◯楽と礼

孔子#は、「楽になって成る」と言いました。楽とは、音楽です。

典礼の音楽を聞いて、「3月肉の味を知らず」と言いました。

 

礼は、礼儀作法とかエチケットではなく、孔子の時代には、典礼を頂点とする身のこなしの全てでした。礼は禮、神に感謝して農産物を捧げるという意味です。

典礼とは、神に人の生全体を近づけようとする仕組みで、演劇的な構造を持ち、同じ形式でくりかえします。

音楽は、言うまでもなく、癒しや魂と密接な関係をもつのです。

 

孔子の礼楽思想

「楽記篇」は、

「凡そ音の起こるは、人の心に由りて生ずるなり。人の心が動くは、物これをして然らしむるなり。物に感じて動く、ゆえに声にあらわる。声、相応ず。ゆえに変を生ず。変じて方をなすす。これを音と言う」

に始まる音楽論で、心からの音楽起源論といえます。

 

 

◯時空と音楽

メロディは、音の高さや流れなどでは、空間的ですが、

リズムは、時の刻みに関わるので時間的です。

つまり、音楽では、自分のうちに、時空という世界の構造が包み込まれるのです。

 

精神が世界を超越するものの動きにのるのを実感できる、それが音楽を聴くことです。

絶対の自由、エクスタシーです。それは、精神の自由や解放を目指すのです。

 

異次元とか、違う景色とかを見たり感じたりしたければ、

音楽がもっとも身近な手段になります。

過去も未来も、世界中巡るのも宇宙さえ、味わえるのです。

 

 

 

続けてみます、、。