fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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日本人って

大手電力会社の値上げ、燃料費高騰に再エネ賦課金、大口はカルテルで自由化抑制、家庭用は今月より規制料金が値上がりました。

太陽光発電でわかるように、再エネベンチャーにジャブジャブの補助金、そのつけが回ってきています。

中小企業は、エネルギーも仕入れも上がっているのに、簡単に売価をあげられないのに。

また、LGBT理解増進法を推進しつつ、同性婚訴訟は、違憲判決が出るなかで、承認が得られるところに至っていません。

 

◯日本という国と日本人

いまだに日本には、偉い人、政治家や官公庁、大きな会社、マスコミ、警察、テレビや雑誌に出ている有名人、本を出している人などの言うことについて、自分で考えもせず、聞いたことを鵜呑みにする人が、ほとんどです。

何か一つのことが当たっていたら、他のことも正しい、みたいな単純な捉え方も幅を利かしています。ある専門家の、専門外のことでの言及も、芸能人やタレントが言ったことでも、疑ったり、調べ直したりせず、受け入れてしまいます。

おかしいことだらけなのに、許容度が大きく我慢強い、あるいは、真摯に考え、自ら動くことを疎んずるんでしょう。

マスメディアに接しない若い人の見るネットニュースの大半は、芸能人の発言と話題ばかりです。そこでつくられていく世界観、価値観は、さらにおかしなものとなりゆくでしょう。

 

◯成り行きに任せると

こんなにコントロールしやすい国民はいないと思うほどです。

アメリカがあそこまで傲慢に振る舞うようになったのには、日本人支配の成功体験があるからで、戦争を放棄した日本人の最大の罪かもしれません。安保デモくらいの反抗心は、見せておかなくては、と思います。

少子化で滅びゆくことさえ、近々に迫った事態、どうして先に希望がないと若い人が思うような国になったのかを掘り下げることです。その多くは、今の大人の行なってきたことに起因します。さらに絶望に進みつつあります。

戦前までの日本人には、ヤーさんの仁義の世界、侍だけでなく、町人、農民にも、義理も人情もあったのでしょう。義と情さえ、見かけにくくなりました。

 

◯日本人の処世術

永井荷風は、

「元来日本人には理想なく強きものに従ひその日その日を気楽に送ることを第一となすなり」(『断腸亭日乗』)と述べています。

 

なんとなく損をする方につきたくない、得をする多数側にいたいという損得勘定だけ、

自分が責任を負うことから逃げるのに長けているのです。

正義や人権などは、存在しないから、つまらぬことで仲間内での金や地位をめぐる権力闘争となるのです。

ですから、日本の政治では、個人的な信条も信念もなく、上に逆らえないような人が、最も利用しやすいので、どこでもトップに担ぎ上げられるのです。