◯物価高
消費者物価が、昨年11月は、3.7%で、40年11ヶ月ぶりとか。
それに対して、賃金は、30年で4%上がっただけです。すごいギャップですね。
物価高対策も、補助金を入れて、穀物やエネルギー価格を抑えようとしています。考えるまでもなく、こんな小手先でうまくいくわけがありません。輸入でなく国産化や増産に踏み切る方に予算を投入するべきでしょう。
若い人たちは、そういうことがわかっているかどうかはともかく、新しい方向に動くようにしているように見えます。将来を考えるなら、それを助けた方が、ずっとマシです。
今の日本、自分の懐を肥やすほうにばかり、お金を導いている人たちが中枢にいるのが、本当に弊害です。
◯食料問題
「世界で最初に飢えるのは日本」という講談社+α新書で、そこに4つの危機が説明されています。異常気象、コロナ、中国の爆買い、ウクライナ戦争。
石油や穀物の価格が高騰し、20数カ国が輸出制限をするようになっています。
お金があっても食べ物が買えないのも困ります。で、日本の金はなくなっていっています。
アメリカなどは、そうした食物を世界戦略に組み入れてきたのですが、日本は全く逆の方向に行ったわけです。大ボケです。
◯防衛問題
日本の食料自給率の低さは、ずっと30%台です。農業牧畜関係の肥料や餌などは、ほとんど90%以上が輸入です。農業に携わる人も、技能実習生など、外国人頼りです。
なのに、政府は農水予算を拡大するつもりはなさそうです。
もう、武器よりも食料でしょう。食料がないのは、戦えないいどころか守れないということです。私たちは、先の大戦で、戦地も国内も飢えて、嫌というほど、学んだはずではなかったのでしょうか。今後、兵糧攻めにあったら、どうなるのでしょう。ミサイルを撃ちますか。
海上封鎖は、台湾だけの弱点ではないし、原子力発電所が原爆になることもウクライナ危機でおさらいできていないのでしょうか。
◯農薬づけ問題
日本の耕地面積あたりの農薬使用料は、中国、韓国に次いで、主要国第3位だそうです。有機リン系農薬が多く、次がネオニコチノイド系農薬です。後者は、ミツバチを消失された農薬です。海外では過去10年で規制が強化されたのに、日本では、3倍増えているそうです。茶葉に多く付いているのです。
かなり以前から、「日本のお茶やペットボトルは、飲まない方が良い」と、いろんな専門家から私はアドバイスを受けてきました。誤解があったら、すみませんが、こういうことです。
農水省は、去年、緑の食糧システム戦略を発表しました。有機農業への転換を進めるということです。ただ、これにもゲノム編集やRNAの薬など、問題山積みのようです。
新春早々、暗い話で、痛み入ります、、。でも、現実から目を背けないことです。