◯批判的思考
批判的な思考というのは、「これはどこかおかしい」という疑問を持つことから始まります。現場に甘んじないことです。
よくない状況に慣れてしまうことが、もっともよくないのです。
◯ストーリーと感情の力
生物や人類も、データや統計学で進歩していたわけではありません。まわりの情報、歴史から学んできたわけです。特に、人類となると、ストーリーです。それこそが、感情を呼び起こして、記憶を強化するからです。そうした感情があるから、人類は、生き延びてきたのです。
◯動かす力
相手を動かしたいときには、恐怖や罰よりも、適当に報酬を与えたほうがうまくいきます。これは、まさにアメリカの日本民主化政策でした。そして、大成功しました。その後も繰り返され、今に至るのです。いや、忠実な臣下に成り下がっていったのです。
で、ストーリーとして、取り上げてきたのが、TV番組放映中の「ファーストペンギン」
◯「ファーストペンギン」vol.9
<さんし船団丸の事務所に漁師が集結し、「浜の一企業化」の説明会が行わる。
元官僚の波佐間は、漁協組合長の杉浦(梅沢富美男)を言い負かし、漁師の心をつかむ。
波佐間が漁協を敵視し、強引に話を進めようとする姿に、主人公、和佳社長は、違和感を覚えるが、波佐間の言葉には、説得力があり、反論できない。
お助けマンの永沢は、「俺、なんか、やだ」とモヤモヤ、片岡を東京まで迎えに行く。で、「僕はどうしてもあの人といる時の社長が好きになれないんです」と。
船団長の片岡は、ようやく帰ることを決意する。
波佐間に紹介された食品商社「神饌オーガニクス」は、日本の土地を買い漁っている外国企業。知らぬ間に、浜全体が外国資本の手に渡ろうとしている。で、次回、最終回。>
違和感やモヤモヤの直感の重要性と、抵抗勢力とローカル市場再編とグローバリズムの問題、これまで、ここで扱ってきたことが、集約されているドラマ展開です、よね!