fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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自己肯定感と『ファーストペンギン!』

◯TV放送中『ファーストペンギン!』(日テレ系)

これは、実話をもとにしたドラマで、漁業の世界に飛び込んだシングルマザー、いわばファーストペンギン#の和佳を奈緒さんが演じています。脚本は、森下佳子さん。

第4話は、片岡ら漁師たちに「ロマンしかない」とついてきて欲しいと説く和佳、血抜きを提案するたくみの父親の篤、フレンチの流山シェフ、最後に、それに「やっちゃる」と応える片岡。

本気で頑張る人々の姿に、たくみは「結局、終わってたのは俺だけじゃん」と自分を省みる。

 

ヴィジョンとマーケティングでの成功実話でありますが、この第4話(10/26)は、よかったです。

自分が肯定できず、漁村に逃げ帰ってきたたくみに「かっこいいっす、」と言わせる、

仕事の本質と意味を教えてくれます。

 

昔ながらの職人気質の生産者にたいし、新参者で市場を知る営業担当者とのバトルの展開、「せっかくよい魚を獲っても、流通、取引先を考えろないと台無し」ということで、ロマンと現実の狭間で諍いが絶えないのです。

手間をかけるとよくなるのはわかるが、それを貫くと、業務はブラック企業のようになるのです。で、結局、最後は、現場の意気込みや意地や生き甲斐や誇りになるのです。

ブランドをつくるための努力のあり方は、地方再生のヒント満載ですね。

 

日本は、ファーストペンギンとそれを支える人の少ないところです。そのため、変革を起こせず、沈んでいきます。

この手のドラマが感動させるのは、実際には働き方改革とやらで、楽するのがよいみたいな、安易な風潮に流れているところを ヒーローたちが過重労働で乗り越えるからです。

そういうのを乗り越えず、避けて、自己肯定感など得られるかい、

というのは、私の主張ですが、、、、

それを踏まえて、最近、流行りの、自己肯定感の話につなげます。

 

#ファーストペンギン!

<FIRST PENGUIN 

原作 坪内知佳『ファーストペンギン シングルマザーと漁師たちが挑んだ船団丸の奇跡』

主人公は、山口県萩市で60人もの漁師たちを束ねて「萩大島船団丸」を設立、朝採れした水産物を箱詰めし、消費地へ直送する鮮魚ボックス事業で「漁業6次産業化」を成功させた坪内知佳をモデルとする。

「ファーストペンギン」とは元来、臆病なペンギンの中で、多くの敵が潜む海に飛び込み、仲間たちを先導する「勇気ある一羽目のペンギン」を指す。(Wikipedia)>

 

◯自己肯定感

「今の自分に満足しているか」「自分の将来に期待を持てるか。」

(NHK 10歳から25歳までの若者 1万人アンケート)

満足しているのが46%

将来に期待持てるのが45%

 

日本の若者の自己肯定感はとても低いです。そう言われて久しいです。

他の国と比べると、どちらかというと、消極的に答える国民性もあるでしょう。

ポジティブに自己主張する海外の人とは、反応、答え方も違うし、確かに、シャイでもあるのです。そこを踏まえてみるべきでしょう。

 

◯18歳意識調査

「第45回 –18歳成人・18歳の価値観–」 日本財団 2022年3月24日

 (日本財団、日本人の意識調査、世界6カ国比較 アメリカイギリス韓国中国インド)

総じて、日本は最下位です。自分で変えていこうと思わない、いつまでも他人事にしているのは、やはり問題です。もう、生涯安定のレールは轢かれていないのですから。

法的に成人とした18歳、「それで成人か、それで一人前の大人か」と問われるような結果でした。

 

項目:自分の国の将来について 

10年後の自国の競争力について 

自身について 

自国について 

自身の将来や目標について 

自身と社会の関わりについて 

 自分で決断できる度合い

 

自己肯定感のなさを埋めるために出てきたのが、褒める教育です。

それで育った人を少なからず見てきて、褒め育のデメリットを語りたく思います。