◯利権まみれのオリンピックの後始末
いつも目立ちすぎたりやりすぎた者だけがスケープゴートとなって、根本的なところは変わらずに、同じようなことが繰り返されていくのです。
それでも、電通、大広、AOKIホールディングス、KADOKAWA、パーク24にまで捜査が入ったのは、評価できるでしょう。
もう、わかりやすぎて言及する気も起きません。とても広いグレーゾーンがあって、ときたま、はみ出る人がいるのですが、その他の企業や人も同じ穴のムジナだらけです。しっかりと仕事している人には悩ましいことでしょう。
日本のみかん箱のなかは、ほとんど痛んでいるか腐っているのでしょう。腐ったミカンは、できるだけ早く取り除くこと、空っぽにしてしまった方がよいくらいです。
◯東大闘争1968〜69
<あの頃、若者たちは怒っていた。社会に声を上げ、大人の欺瞞を問いただした。
その声が消えたとき、我々は何かを失ったのだろうか。>
(アナザーストーリーズ「東大安田講堂事件あの時学生は何と戦ったのか」NHK 9/9)
◯挫折と変節
社会に声を上げ、大人たちの欺瞞を問いただそうとした学生たちは、今、トップとなって社会を動かしています。そうでない人は、定年を迎えて退いたので、それなりに功をなした人が70歳を過ぎても、地位や権力を保ち、社会に影響を与えているのです。
そして、自らが日本を支えてきたと思いながら、これまで日本がどうしてこうなったのかを省みることさえしないのです。まして、自分が逮捕されることも。
自らの影響力を保たないと、トカゲの尻尾となりかねないので、悩ましくもあります。
高橋治之容疑者は、現在78歳、団塊の世代と上を結びつけてきた位置づけです。昭和の最期の塔、遺構となりつつあります。
(この話、続く)