◯猪木氏と慎太郎氏
なぜアントニオ猪木は難病と闘う姿を見せ続けているのか?
ということで、ドキュメンタリー番組『燃える闘魂 ラストスタンド』、
昨年11月の番組でしたが、今週、書籍で発行です。
現在79歳で、難病発覚後からも、積極的にツイート、安倍氏に追悼、
猪木氏も当選後、すぐに暴漢にナイフで大怪我させられた過去があります。
石原慎太郎氏、89歳没、遺言書籍『「私」という男の生涯』をパラ読み1分、
死の直前まで明晰に見つめ、意図的に残す試みは至難、
ただ、今の私の気分ではないので、いつかまた。
そういえば、父の本棚に、氏の「スパルタ教育」という本があった。
共に、政治家経験者、
そこで、父性について。
◯失われつつある父性
団塊の世代は、大人数ゆえ常に競争社会で競わされてきました。
戦争が終わっても、復興の名の下、軍隊と同じような精神風土にあったのです。
そういう戦争経験者の上司への反発のエネルギーもあったでしょう。
そこで、孤立を恐れない勇気、
正しいと思ったことを貫く理念、
やるべきことをやり抜く根性など、
戦争を反省できなかった大人たちの、残したメッセージを
反発しながらも受け入れていたのです。
しかし、団塊ジュニアは、良くも悪くも、それを継承しかねたようです。
◯個性
勇気は、相手に対して、自らが発するもので、手段ではありません。
直感は、孤としての独自の判断で動くものでしょう。
素直、正直は、自分の心のうちの倫理やモラルに直結しています。
個性は、同調や共鳴から生まれません。それとは折り合いが悪いものです。
自由になったように見えて、不自由に、
個性的になったようで、没個性的に、
どちらも孤独に挑んで勝ち得るものなのですから、
マイノリティーな存在であるのです。
◯スティーブンジョブスの言葉
「心と直感に従う勇気をもつこと、
心と直感はあなたが本当は何になりたいかをなぜか知っているからです。」
この自分の心と直感、そこからの考えに従うことを
まわりの人が、勧めたり認めたりすることは、滅多にありません。
何かを新たに始めるときには、反対されるのが常です。
それが、大きな志ほど、無理にみえるので、まわりの共感や理解は求めづらくなります。
皆が、あなたのことを心配して、気遣い、無茶無理はしないように、
失敗して惨めな人生にならないようにと願うからです。
親身になってくれる人ほど、母性をもって、あなたのことを考え、
リスクをみて、反対するからです。
ですから、そこを頼ってはいけないのです。
心配かけたくなければ、離れるしかないのです。
そういう人には、このジョブスの言葉も、悪魔の囁きのように聞こえるのです。
それは、父性と個性を象徴するものであり、
それゆえ、元々、母性が強く、さらに親バカ的な近視眼で、それが強くなったような日本で
は、受け入れられにくいのです。
でも、世界は、そこをデフォルトにしているし、
時代もそのようになっていくのです。
一応、断っておきますが、父性母性の違いは、男女の違いのことではありません。