fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

日本人の内と外

日本は、ハイコンテクストでの察する文化風土です。内なる人には密でも、その外の人に対して無関心です。外と内に分け、内だけに強い関心をもつわけです。

 

そういえば、最近、横断歩道にいると時々、車が止まることがあります。海外では、横断歩道では、車は止まることが多かったので、日本人の車優先感覚を批判したことがあります。最近、取り締まりが行われたり、その場面がテレビで流されるようになった影響のように思われます。ちなみに県別のランキングでは、長野県では72%の人がが止まりますが、宮城、東京、岡山では6〜7%しか止まらないと、ひどい差です。県民性というよりは、右に倣えの日本人気質でしょう。JAFの2020年8月のデータです。

その事例で、日本人は身内には親切だが、赤の他人には不親切と述べ他ことがあります。横断歩道で人がいるのに止まらないと、2点減点です。ドライバーは気をつけてください。

 

今は、テレビの出演者が、世論、空気づくりに大きな影響力をもっています。専門家ではなくMCのコメンテーターが空気をつくります。

報道、情報、バラエティの3つが、ボーダーレスにワイドショーとなったために、事実より演出が決め手となりました。ですから、お笑い芸人やその畑の人が、MCやゲストを務めることが多くなったわけです。確かに、空気をうまく読み、表現力に長け、視聴者に受けるような切り取り方をもっとも知っているからです。おもしろく刺激的にみせるのを報道や科学、健康などの番組と絡ませるのは、けっこう危険なことです。ネットでは、その弊害が極端に表れているようにも思います。

 

空気に抗うのは、日本のような同調圧力社会ではとても難しいのです。そこの空気が嫌なら場を変えるのが一番てっとり早いです。学校は、そうはいかないから難しいのですが、命にかかるとなれば、そういう手段もあります。時間的には、2 3年のこと、いじめる方が悪いのは確かなのですが、絶対的には悪人がいるわけでない複雑な構造の中では、最悪の場合の避難は考えておいても良いと思うのです。