2005-11-05 父の追悼(3) 正直いって、私には何が起こったかわかりませんでした。逆らったわけでも、悪いことを言ったわけでもなく、別に思い浮ぶことがなかったから思わずそう口についただけだったのです。 しかし、一度、口から出た声は、私の思いや意志を離れて働き出します。つまり、父が聞いたように聞こえるのです。わかりますか。私の思いや考えが伝えられなかった。その声を父は別の意味にとったのです。そして、現実は、その私の声、相手に聞こえた声で動いてしまったのです。