2005-11-04 父の追悼(2) 映画のよしあしよりも、発した問いに正面に向き合って答えなかった私の声に表われた態度に、許しがたいものを感じたのでしょう。私の声の出し方が、その声で伝わったものが、父を不快にさせたのです。 でも、もし怒られなかったら私はそのことに気づかなかったでしょう。このとき、他の人なら、きっと何もいわずに、傲慢な、不躾な、無気力な、いい加減な人間だと私を判断したかもしれません。そして、黙って遠ざかっていたでしょう。