fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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サイデンステッカーと川端、三島 花の中三トリオ

◯「太平洋戦争 “言葉”で戦った男たち」映像の世紀バタフライエフェクト

<太平洋戦争の勝敗に大きな影響を及ぼしたのが、米軍が急いで養成した日本語情報士官だった。暗号読解や捕虜の尋問に当たった彼らは、戦後の日本復興にも大きな役割を果たす。

戦時下のテニアン島で日本人のための小学校を作ったテルファー・ムック、

昭和天皇の戦後巡幸を進言したオーテス・ケーリ、

川端康成ノーベル文学賞受賞に貢献したエドワード・G・サイデンステッカー、

言葉によって日本と戦い、日本との懸け橋となった男たちの物語。2022/7/11>

 

再放送で見ました。

 

1968年、戦争で日本語の通訳になった、サイデンステッカーの翻訳した「雪国」「伊豆の踊り子」などで、川端康成ノーベル賞受賞しました。その直後、愛弟子、三島由紀夫と対談しています。よく映像や写真が流れていますね。

1970年、その三島は自決、1972年川端も自殺します。

1974年、「伊豆の踊り子」が、山口百恵さんと三浦友和さん主役で、制作されます。このシリーズの第一作め、二人の初共演作です。これには、石川さゆりさんも出ていました。

 

百恵さんは歌はだめだから映画の方で、という流れだったようです。森昌子さん、桜田淳子さんと「花の中三トリオ」#、淳子さんも主演映画が同時期、そういう時代でした。森さんは、デビュー前から歌唱力を高く評価されていました。

それが、わずか5年ほどで、百恵さんの歌唱力は、開花。いったい、どうしたのか、そこは謎です。安室奈美恵さんのように最初から抜きん出ていたのとは、違います。そういうことが語られることも、もうなさそうです。

森昌子さんも2019年に再引退、石川さゆりさんだけが残ったという50年後の現在です。

 

 

私は、上映時に見に行きました。当時、この作品を川端康成が書いたことは知っていたし、多分、読んでいた、ノーベル賞をとった彼の自殺も知っていたのに、なぜか、この2年ごとの6年間というのが、結び付かなかったのです。

きっと、私にとって、2年間がとても長かった時期だったのでしょう。

 

PS  エドワードの同僚だったドナルド・キーンは、日本に帰化、鬼怒鳴門、2019年に亡くなりました。

 

 

#「三人娘」(1950年代後半、美空ひばり雪村いづみ江利チエミ

スパーク3人娘」(1960年代中盤、中尾ミエ伊東ゆかり園まり)、

新三人娘」(1970年代前半、小柳ルミ子南沙織天地真理)など。