fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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戦後78年 Z世代はどう継ぐのか(2) 論じるということ

続きです。

 

◯戦うのでなく、戦うことをきちんと考える

ベラルーシに留学していた子は、「自分は戦う」という。

自衛隊にいた子は、「銃をもっても人に撃てるか」と自問する。

国外に出た人は、そうでない人より、考えるのです。

それは、なぜか、日本の国内が、国際的にみて、普通でないからです。

この先に論議を深めていくことを求められるのです。

 

それに対して、「戦い方は武器だけではない」と、識者のコメントが入ります。

そうではあるのですが、大人がそこを混ぜ返したら、だめでしょう。

殺し合わないで、、という手を差し伸べたら、理想論に戻ってしまうのです。

 

(大体、銃を持つことも禁じられ、徴兵訓練もない日本で

、また、竹やりで、というのでしょうか。)

 

確かに、意見は出にくくなるけど、

出ないでしょうが、

なら、沈黙しょうよ。持ち帰ろうよ。

 

戦争しないように食いとめる、戦争になっても国外からや国内で戦いを支援する、

そういうことで、戦う現場の当事者から、顔をすぐに逸らすのです。

いつまでも、日本人の陥る思考停止パターンです。

 

戦うことを考えるから戦争が起きる、武器を持つと使う、だから、持たない、

パターンです。いわば、言霊思考です。

論議で血を流さないから、本当の血が流れるのでしょうが。

 

 

指摘にもありましたが、

「戦争に巻き込まれたらどうするか」というアンケートの設問自体、日本らしいですね。

アメリカでは、こんな受け身な問い方はしないでしょう。

これは、すでに相手が悪い、こちらは被害者の前提です。

日本が自衛のために攻めることなど、想定もしないのでしょう。

 

その回答は、

戦争に参加せず反対の声をあげる 36%、

国外に逃げる 21%、

戦いを支持する活動に参加する 10%、

戦闘に参加する 5%、

わからない答えたくない 22%。

 

多分、あまり変わらない、ずっと考えていないということです。

戦争に巻き込まれたときには、こんな選択など、できないのです。

今、やらない人は、災害と同じく、運を天に任すことになるのです。

 

日本人は、当時の「いわゆる本土」に侵攻されたことがないから、

こちらが攻めなければ大丈夫みたいな思いを引きずっています。

先の大戦で、空襲で都市は壊滅、原爆までくらったというのに。

 

今後、戦争かどうかもわからないままに、

ドローンが、人をターゲットにするかもしれない、というのに。