◯数量の価値
いくら稼いでいるとか、何人のフォロワーがいるとか、そんなことが価値になる、
そうしたことでの自己承認にやっきにならなくてはならない社会は、
暮らしにくいのではないでしょうか。
それは、何ら、世のためになる立身出世でないでしょう。
成り上がり、つまりのところ、アメリカンドリームが目指したところでもあるのかと思います。
新大陸にフロンティア精神をもってわたり、ゴールドラッシュに沸いた人々の時代、
新しい自由な国は、もっとも過酷な奴隷制度で成立していったのです。
で、夢は、成功、それも手っ取り早く、大金持ちになること、
そして、大邸宅かタワマンに住み、高級車に高級腕時計にブランド品を身につけ、見せびらかす。
日本人もいつ知れず、そういう見方に影響され、古来の魂を抜き取られたのでしょう。
私の幼い頃、Tシャツでレストランに入るアメリカ人に、ヨーロッパの人は眉をひそめ、私の若い頃、やたらと買い込む日本人にフランスやイタリアのブランド店は、入店お断りを出しました。その後、日本での中国人の爆買い、世の中は移っていきます。
、、最近、ずっとアメリカ批判に偏っているなあ、、。
話を戻します。
勝ち組と負け組みたいなことで、世の中が分断されるようになったのは変わらないのです。
それこそが、格差の正体でもあり、天は生まれながら#、の機会均等が崩壊している現状なのです。
本当の意味での、立身出世を、身を立て世に出る、誉ある人生をめざすよう人が多くなって欲しいものです。
参考に加えときます。
<「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。されば天より人を生ずるには、万人は万人みな同じ位にして、生まれながら貴賤きせん上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資とり、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずしておのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。、、、(中略)
諺ことわざにいわく、「天は富貴を人に与えずして、これをその人の働きに与うるものなり」と。されば前にも言えるとおり、人は生まれながらにして貴賤・貧富の別なし。(後略)>