ファスト映画、から、続いてます。
◯わかりやすさと幼稚化
言葉にしないとわからないということと、言葉にしても微妙なニュアンスが汲み取れないということが進んでいます。
笑いと同じく、わからないというにも、地域性も時代での差があります。とはいえ、一方では、高齢化社会の情報過多社会で、世代も地域も越え、共通の理解もできてきているようです。
結局のところ、わかりやすいものがよいという価値観が広まってしまったのでしょう。
これも思考力とレジリエンスの劣化です。
となると、究極のところ、1フレーズで表されることが、もっともよいわけです。かつての小泉純一郎劇場です。つまり、なにごとも短くするのです。矮小化ともいえます。
Twitterでの140字制限で、140字書きたいような人はほとんどいません。
総じて、安易に幼稚に単純になってきているということです。
◯日本の戦後の歩み
好きなシーンだけの繰り返しを好む。
これでは、何かが生まれようもありません。
他者視点の欠如、自分と異なる価値観の排除、
異質なものとの関わりを避けることになります。
ただの狭量です。
総じて、度量#がなくなっているのです。
今も、表向き、多様性を認め、個性を尊重しあっているようですが、
快適主義で、即時的な満足を求め、それで過ぎていくのです。
高度成長期を走り抜け、享楽主義に陥った団塊とその後の世代も、今日の消費に奔走するZ世代も、そういう意味では、似ているといえなくもありません。
#度量
https://kotobank.jp/word/度量-586108
#小泉劇場
「小泉純一郎首相の主演・監督・脚本・演出の小泉劇場」とも使われる。
2005年の新語・流行語大賞に選ばれた。
2001年、小泉純一郎は、首相に就任、「自民党をぶっ壊す」と語り、自民党内の抵抗勢力との対決姿勢を演出し、世論の人気を背景に、選挙で大勝し、参院選の「小泉ブーム」を起こした。
小泉は構造改革などで多用したワンフレーズ政治、田中真紀子による毒舌応援演説、バラエティ色を強くしてテレビ等で何度も放映されたことから、ノンポリ層にまで知名度を上げていき、国民の代弁者として祀り上げられ、社会現象化した。
「官か?民か?」という単純で分かりやすい選択を国民に求めることにより、「官」に対する国民の不信感なども背景に、郵政民営化賛成の世論をつくった。(Wikipedia抜粋)