本日、国葬ですね。亡くなったときに、賛成が多かったのが,逆転して,賛否両論、もう故人と関係なく、政争の具となっています。パーセンテージの推移でなく,誰がどう変節したのか、なぜなのか、ほとんど、テレビと新聞の影響でしょう。
私は,賛否どちらでも、信念のもとに行動している人は,まだ嫌いでないのですが、このくらいのメディアの報道くらいで、人の評価や行動を180度、変えるような人が嫌いなのです。
一人の人間が精一杯、生きて,志半ばに凶弾に倒れたことには、哀悼の意を示したく存じます。
亡くなったから統一教会との関係は調べない、などと言えてしまう岸田首相の、費用対効果外交の手腕を見たいものです。
なんだろな,この晴れることも曇ることも中途半端な天気、、。
◯TVの終焉
アメリカでは、テレビの視聴率が21、6%になり、ケーブルテレビ34.4%とネット配信サービス34.8%となりました。(ニールセン7月)
あのアメリカで,ケーブルテレビが、こうも早く,ネットに抜かれるとは、、。
日本では、16歳から39歳までで、テレビを見る人は53%、70歳以上では95%です。ネットの方では、若い人が72%、年配の人が20%となっています。こちらは、NHKの 2020年国民生活時間調査なので,この2年でも、かなり変化したことでしょう。
◯テレビの論議の特殊性
日本の教育では、論争など学びませんから、テレビからの影響が強いでしょう。その場合、ショー的な要素も入ってくるので、要注意です。
何らかの新しい知識や技術、あるいは面白いことやキャラなどで、自分の存在をアピールしなければ、次の出番はない、そのことを踏まえた常連の人ほど、自分のキャラの作り方とスタンス、話題提供のほうに専念します。そこは、論争でなく,ハッタリによせた芸人のノウハウなのです。
◯思いと終わり
皆さんは、テレビに出ている人しか見ていないと思われますが、私はテレビに何度か出てお呼びのかからなくなった人の方をたくさん知っているので、その違いがよくわかります。
大体は、芸人たちにどのようにフォローされているかをわからないで、自分の思いで突っ走ってしまう人です。それが重なって、その「痛い」のが,芸として消化されないと、終わります。かつて,そうした地雷を踏んだときを見つけるという悪趣味を元に,アドバイスしていたからです。それがこの何年かは,一度で終わり、になり,つまらなくなりました。
◯ハッタリと演出力
その影響力を知る人,テレビに慣れた人ほど、無茶な発言や断定した言い方にして目立たせます。表情と仕草、声の強さで,内容のなさを隠します。カヴァー芸です。
(印象や記憶に残っても内容がないのは,メモを取ればすぐにわかります。でも,普通、メモしないから,そうなるのです。)
そうでない人やそうでない発言は,編集でカットされるので、どちらにしてもそうなるのです。
報道,ニュースに芸人が起用され,バラエティ、エンターテイメント化したのも,そのためです。彼らは,絶妙なバランス感覚とアドリブ力があるので、メディアに求められる空気を読み、失敗はしません。ギリギリでクリアするのは,見事です。
とんでもない人や痛い人カヴァー芸を持たない人がたくさん出ていたほうが、テレビを信じる人が減るので、よいことかもしれません。