◯TVの利用法
私はテレビでの討論やシンポジウム的な番組を見て、終わった後に大して何も得られていないことが、たび重なり、いつしれず,あまり見なくなりました。
創造的な展開のあるものをほとんどみたことがないのです。
最初から、出演者の知識や見解の披露がその役割のようだからです。
そこで触発された閃きや発想などは期待できません。著書を読めばすむことです。
てなことで、最近は、ドキュメンタリーや歴史の部分だけを見て、解説、意見、やりとりは、飛ばします。もちろん、真逆の人もいそうで,そういう人はテレビ人です。
せっかく入念な取材でつくられたような番組も、MCやゲストの発言部分が目立たせられて、バラエティー色で塗りつぶされます。そこは、私には不要なので、飛ばします。クイズ仕立ても間違った回答の分は、無駄と思うので。
テレビ人は、これと真逆で,それが普通で私がへそ曲がりなだけですが。
暇になって,おかしなことをするよりは,スマホやテレビで時間を潰し,頭を疲れさせた方がよい、などと,考えるのは、権力やお金のある既得権者でしょうね。
テレビによる「一億総白痴化社会」は,1957年、大宅壮一に松本清張が、「総」をつけた造語でした。もちろん,「一億総、、」の戦時スローガンをパロったものです。
その後、「一億総中流」などいわれていた頃が,今となれば、よかったのか。
まさに,パンとサーカス♯じゃん。
でも,ネットでも同じか,いや、さらに、おバカに?
◯テレビの力
テレビの番組全てがおもしろくなくなったのではなく、よい番組や企画もあります。
たとえば「世界!ニッポン行きたい人応援団」では,私には感涙ものも多いです。これは、日本の職人の伝統技術を真剣に学びたい外国人を日本に招待して、職人らに会わせ、もてなすもので,私も伝統文化の奥深さの一面を学んでいます。
テレビが入ることでの特別扱いで,普段,簡単に会えない人にもみられるです。まさにテレビの力です。
でも、職人たちも若い人への対応などに大いに学べるところがあると思うのです。
私は、なんとなく日本人よりも外国人に親切な職人たちを知っているので、そういう見方にもなりますが、よい経験になれば、と思っています。
Panem et circenses 食糧と娯楽。古代ローマ市民が、この二つを国家から与えられて満足し、政治に無関心になったさまを、詩人ユウェナリスが揶揄やゆした表現。現代では愚民政策の比喩としても用いられる。
「サーカス」とは、古代ローマの競技場で行われた、複数頭立て馬車による競技(circenses(キルケンセス))であり、闘技場で行われた剣闘士試合などを含めたスポーツ観戦。