木村花さんが亡くなって1年、5/23、侮辱罪♯が重罰化と改正されました。6/13
ネット上での誹謗、中傷対策から、ネット以外の媒体や場所での適用にも区別されないのは、抑止効果を超え、表現、批判の自由の制限に及ぶのでは、となるのは、当然です。厳罰化よりも、安全にネット環境を利用できるように論議して、具体的な改革をして欲しいところです。
◯テレビの立ち位置
報道とスポーツやバラエティ番組を一緒に扱うテレビだからこそ、その区別をきちんと伝えることは必要でしょう。
テレビCMに「これはCMです」と小さくテロップが入るのがあります。クレーム防止策ですね。紙媒体の記事広告みたいなもので、「売るために、見させるために、紛らわしいことするな」とも思いますが、CMはどんどん露骨なやり方をとるようになるんですね。
放送倫理と括るまえに、この時代において、テレビをどう位置付けるかです。BPOは、そこでの判断だからです。
テレビと一括りにいっても、放映時間帯で考え方も違うし、実際に深夜帯に移すような配慮がされた番組もあるのです。
◯テレビからネットに
刺激的なものは、TVでなくネットで見るようにになりつつあるのです。
テレビが自主規制をして、健全につまらなくなるほど、いや、もう子供も青少年もテレビを見ずに、ネットを視聴しているのです。
BPOがこうした配慮をしていくほど、年寄りや真面目な人しか、テレビを見ないようになり、一人相撲となっていくのです。
でも、ネットがメジャーになると、また、そこで規制の問題が出るのでしょうね。
ネットで粗探ししてるような人が、悪目立ちしたくて、していることに振り回されるのはよくありません。
視聴を有料化するのも、一つの手ですが。
NHKのように、ではなく、クラウドファンディングの形式ですね。
◯芸人の芸の表現の自由
芸人同士は、お互い了解があってやっています。バラエティでも、コント、ドラマと同じです。
ざっくりいうなら、芸人が芸として行っていることを、間に受けるのが、おかしいのです。
笑わせる芸あってこその芸人ですから、見たい人が見て、楽しめばよいのです。
そこでの見せ方や受け方から学べることも多いでしょう。
◯ゾーイング
芸人がバラエティで芸事としてやることを暴力に含めるのなら、ドラマも同じでしょう。ドラマでは、いじめ、暴力、ハラスメント、犯罪、殺人などにあふれています。
映画は、R指定です。視聴者の制限をするのですね。時間帯や課金によっても、です。
いわゆるゾーニングという考え方です。
全部禁煙するでなく、喫煙所を置き、分煙するのです。
◯規制の形骸化
表現をこのように規制していくことを進めても、TV番組でのこうしたお笑い芸は、ネットに視聴率ともども、もっていかれるのですから、意味がないでしょう。
ひろゆき氏が以前、2chを閉鎖しないのは、どうせ、他で同じことがなされるから、と言っていました。
グレーなものであっても、地下に潜らせない方がよい、というのは、人類が学んできた知恵です。私としてはケツバットは、タバコにも酒にもならないくらいで、禁酒法を思い出しますね。
♯侮辱罪
事実を摘示しないで、不特定または多数の人が見られる中で口頭や文書を問わず、他者を侮辱することを内容とする犯罪(刑法231条)
「侮辱」とは、他人の人格を蔑視する価値判断を表示することをいい、態様を問わない法定刑。通説では、名誉毀損罪とは、事実の摘示の有無によって区別される。
2020年5月に女子プロレスラーの木村花さんがネット上で侮辱され自殺した事件を契機に厳罰化の議論が進行し、量刑を「1年以下の懲役若しくは禁錮又は30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料」へと引き上げる改正案が2022年3月8日に閣議決定されました。