fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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世界の王選手 差別の問題

王貞治選手の特集番組

「世界の王が、そこにいた。 野球の源流“サダハル・オー”を君は知っているか?」

(テレビ東京 3/19)

大谷翔平がメジャーで活躍する半世紀前、日本の野球を誰よりも早く世界へ知らしめた、王貞治。今なお息づく「世界の王」とか、のキャッチ。

 

私が、小学校の頃に20代30代で活躍した人がこの頃、逝きつつあります。でもここまで解説しないと紹介できない時代になってしまったのでしょうか。ショック。

 

王選手の選手時代の記録ビデオを、25年くらい前にみんなと見たことを思い出しながら見ました。

1996年、監督就任2年目、負け続ける不甲斐ないダイエーホークスに「金返せ」「謝れ」「お前らプロか?」と、怒号が飛び交ったのです。生卵もぶつけられました。

王監督は、その日のミーティングで、「ああいうファンが本物だ。」と。そして、

「勝って喜ばせることしか俺たちにはできない。ああいうファンこそ、俺たちが勝ったら一番、喜んでくれるんだ。やることだけに集中しよう」と言い切ったそうです。

 

「そういうときこそ温かく見守るのがファン」と、多くの人が考える時代になりましたが、彼の時代は、プロは勝たない限り、どうしようもなかったのです。王選手が、常勝巨人軍で学んだことだったのでしょう。

そして、いつも勝つことばかり、言っていたそうです。勝ち癖をつけるしかないのです。負け癖のついた選手の意識改革は、監督の第一の仕事で、プロ野球には、いくつもの実例があります。何事においても、負けるより勝つ方が、楽しいに決まっているのです。

「自分の体で表現する事は、自分の体で覚えなければダメ」

「グランドで笑って、練習場で泣け」

その後は、「伝えること、託すことが仕事」ということで、後輩を見守っています。

そして、選手が育ち、「育成のホークス」と言われるようになりました。

 

◯差別の問題

ハンクアーロンは黒人と言うことで差別されましたが、王さんも中華民国、そうだったことは、ほんの少し触れられていました。

 

第94回米アカデミー賞授賞式で、主演男優賞を受賞したウィル・スミスが、女優で妻のジェイダさんをジョークのネタにしたコメディアンのクリス・ロックにステージ上で平手打ちをしました。

これは病だったので、侮蔑と差別表現にあたるのでしょう。クリスは知らなかったと思われます。ハプニングでしたが、暴力を振るってよいことにはならないです。その後、スピーチで釈明と謝罪しましたが、日本では放映されました。

 

深夜の生放送番組「午前0時の森」3/21での公式謝罪。これも前田日明さんの発言の「ホッテントット」で、アフリカのコイコイ人への蔑称で差別用語になるのです。

 

昔、使われていた言葉が、差別用語になることに関しては、日々、勉強しなくては、難しいところがあります。トークやネタ、会話や文章の中でも、配慮しなきゃいけないことが、山積みなのだと学ばされます。