fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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投票所と異界 電子投票 選挙と利権

2002年からの電子投票の流れはうまくいかずに取りやめが相次いでいます。この国のデジタル化の流れは、官公庁の相次ぐ不手際で、みずほ銀行もですが、到底、信用できなく、個人情報を出すのも恐いくらいです。マイナンバー普及を言う前に、もう必要な情報は持っているはずですから、安全に完全に管理できるようにしてほしいですね、特に厚生省。

何にしろ、手続きをめんどうにし、その分、仕事を作って、その利権を取引材料とする、ならば、電子化したら、仕事がなくなり旨みもなくなる、ので、改革は進まないのでしょう、、そろそろ、自浄してもらえないでしょうか。日本が沈まないうちに。不祥事まみれの省とはいえ、その財務事務次官も、モノ申した、のですから。

聞いたところでは、国民一律10万円給付では、経費で4500億円とか。アベノマスクで466億円でしたか、お偉い人たちがいろんな制度を複雑にするのは、こういうことです。

 

選挙の投票に行ってきました。わざわざ足を運んで手で書いて投票するのは、儀式っぽく嫌いではありません。電子化すると、投票率が上がる、若い人が参加する、話が進まないはずです。

投票所は、候補者も応援団もいない、静かで冷ややかな場でした。三途の川の先、誰に入れるかが問われます。立候補者ではないので気が楽です。閻魔もいない、裁判でなく選挙です。お寺か神社での投票ならもっとふさわしいと思うのですけどね。

投票所は、私には、劇場と同じく、異界です。そこは、死者と触れ合い、霊魂の宿るところです。建物を建てるときには、地鎮祭があります。建てたものに、稲荷や神棚をつくります。祈りで祟りを鎮める儀礼や儀式を行うのです。権力の引継ぎも、かつてはそういう場で行われていたわけです。政治は政りごとですから。

 

中国では、最大の権力者は皇帝でした。しかし、日本では、その代わりに、天皇をおいて、政治から遠ざけたそうです。遠ざけることで、心の内に抱くものとなるのです。怨念もその一つです。となると、それは周りの人の感情とともに動くのです。いわゆる空気です。それは、右へ偏ったかと思うと、いきなり左へ振れます。敬愛から憎悪へも急に転じます。いわゆる、空気であり、世論だからです。

選挙を見ていると、よくわかります。まさしく、時の人気投票、感情投票なのです。

今回は、どういう風が吹くのでしょう。日本の危機、崖っぷちでの大一番です。