fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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処世術 西城秀樹の本の紹介

西城秀樹の本

本日発売の 「人間研究 西城秀樹」という新刊書に、私の彼への弔辞が2ページ分、転載されています。野口五郎富澤一誠みうらじゅん茂木健一郎、湯川れいこさんらと並び、結構よいところに載せられています。

亡くなってからブーメラン現象というのでしょうか、多くのファンたちが、惜しんでいるようで、再評価を意図した570ページ以上にも及ぶ分厚い本です。歌手西城秀樹だけでなく、人間西城秀樹とそのファンの人たちの亡くなった後の動きまで追っています。SNS時代ならではの構成ですね。

 

著者は、石原裕次郎美空ひばりと並べて、彼を評しています。

昭和の頃の52歳の早逝は、令和での63歳くらいにあたるのかとも思いました。

私のまわりにも、あの2人の逝った年齢を超えたことに、ショックを覚えた人が何名かいました。ひばりは20歳から三年連続紅白大トリの女王で大御所、裕次郎は「太陽にほえろ!」のボスが30代だったのですから、今とはスケールが違いますね。

 

〇研究テーマ 

アカデミックな世界とエンターテイメントの世界は違います。

市井の人、アカデミックではない人の実践活動こそ、

研究者が取り上げなければいけないことです。

こういう人が報われるようになってほしいものです。

 

〇ドラマ

私たちは、穏やかな毎日が続くことよりも、何かしら、

危機やとんでもないことが起きることの方を

根底では好んでも望んでもいるのでしょう。

つい、人生にドラマを求めてしまうのです。

そして、ドラマにスターを求めるのです。

寺内貫太郎一家」での秀樹さん、ですね。

秀樹さんの後、すぐ樹木希林が、そして去年は小林亜星さんも亡くなりました。

 

最近、やや尖った方で述べてきたので、本日は穏やかに処世術を語ります。

 

〇自我

自我というのは、非常時においては有害です。

自分が出てしまうのですから、客観視能力に欠け、平静さを失なってしまいます。

いざというときには、自我を外さなければいけないのです。

いつも、わからないことが迫ってくるときのために、勉学や修行をしているのです。

 

〇人間関係

よくわからないことには、安易な解釈をしないことです。

よくわからないままに続いていく関係を否定しないことです。

そこで無理に突き詰めたり、深追いしたりないことです。

勝手に解釈して誤解しないこと、今すぐにわからないことはたくさんあります。

それを認め、待つことが大切です。

誤解しながらも続けていけばよい、それで充分なのです。

 

〇驚き

ですから、何であれ、驚かされてはいけないのです。

びっくりするとパニくるからです。

常に自分が先に気づき、驚いているなら理想的です。

それは、自ら先に察していることだからです。

リスクマネジメントとなります。

 

〇処世術

何かしら自分を追い詰めてくるものがあるからこそ、反応できるわけです。

その究極にあるものが、老病死です。

病気であったり、怪我であったり、災害であったり、老いであったり、

それらは、皆、人間には、苦なのです。でも、やがて訪れるのです。

 

処世術、押されたら引く、引かれたら引っ張られるままに、

受けて流すことです。あえて押さなくてよいのです。