◯おじさんの必修ワード
会社を定年した後、本人にとっての新たな世界、近所など、いわゆる世間になかなか馴染めない人がいるようです。
いつまでも自分を尊重されるべき存在だと思っていると、無視と沈黙で返されるようになっていきます。
こうした社会の決めごとは、なんとなくの雰囲気の中で、はかられていくことが多いです。
そこで以前のキャリアや能力などは、どうでもよいどころか出すだけ野暮です。
感じのいい人、信用のおける人、何か悪い人じゃなさそうな人でいるように努めることです。
そういう人と思われてこそ、まわりに受け入れられ、何事も協力してくれるようになるのです。
他人の意見を否定することは、タブーになります。相手の意見をくだらないとか嫌だと思っても、ありがたい指摘だと受け止め、心を通わせるほうに専念しましょう。
よくない点に気づいて指摘しても、頭がいいと思われても、それゆえ認められにくく壁となります。
それは素晴らしいー
こうするともっと良くなるねー
といって、
ちょこっと自分の意見を加えるくらいにしましょう。
ありがとうー、
ありがたいー、
そういう言葉を覚えて、すぐに誰にでも自分から声をかけるようにしましょう。
敵をつくらず、仲間を増やしていくのです。
そうなんですかー、
素晴らしいことですねー、
でなんでも一度、受け入れましょう。
日本のおじさんは、なかなか褒め上手にはならないのです。
私も海外で、自分のひどい英会話力をグレイト、ワンダフル、グッドジョブなどと褒められると、感じよく思えず、怪しい魂胆や詐欺を疑っていました。
今なら素直に受け入れられそうです。
時代もまわり、人も変わるのです。
世の中は、それで平和に楽しく動いているのです。
エンパシィとは、その人の立場だったら自分はどう感じ考えるのだろうと、想像する能力のことです。それに対して、シンパシーは同情や共鳴、わかる、わかるという感覚です。「いいね」のボタンはシンパシーです。
エンパシィは、対象に制限がありません。そばにいないタイプの人の生活や心情まで想像することです。
それは、「誰かの靴を履いてみること」です。
昔IQに対して、これからは、EQというのが言われたことがありましたね。
◯感じる
山極壽一氏よると、家族の共同体の矛盾に対応するために認知機能が発展したということです。言葉が生まれることで、社会がロゴス化してきたわけです。
欧米の研究者は、個体中心、計量主義的です。そこでは、関係性やストーリーが無視されてしまいがちでしょう。
「思う、、、」ゆえでなく、「感じるゆえにわれあり」としたわけです。
理性でなく身体性を持って自然を感じるのを重要としました。
感情は、ロゴスよりも先にあるからです。
感性を大切にしましょう。