ロシアのウクライナ侵攻、それを日中関係に当てはめての論調が多くなりました。
国家、民族、宗教の枠組みと政治について、改めて考えなくてはなりません。
江戸の庶民には、法華講が盛んでした。その後、日蓮主義の運動が高まり、戦後に急成長していきました。
大本教は、出口王任三郎で、その影響は、秋山真之 北一輝など、当時、多大でした。
国家主義、理想主義、庶民生活の向上の3つのアプローチをします。
国家を超えた理想主義は、近衛文麿のブレーンでゾルゲ事件、共産主義革命の尾崎英美、
庶民生活の向上は、創価学会の初代会長の牧口常三郎が担いました。
集団就職の専用列車が運行されたのは1954年頃、1975年まで続きました。ほぼ20年間です。1973年のオイルショックくらいまで、です。
高度経済成長期に都会へ流れ込んできたのが、農家の次男以下の人です。
都会に出て仲間を欲した若者のニーズを創価学会が吸収していきました。現世利益を求め、勉強に励むことは、仕事をするのにも役立ちました。
創価学会は、折伏により論破して、他の宗教からも転向させていきました。
そして、公明党として政界を動かしてきたのです。
宗教で現世利益を求めると、おのずと政界に進出することになる例です。
〇無神教
フランスなどでも、ほとんどの人がミサに行かなくなり、洗礼を受けない人も増えているそうです。
無神論者となると、宗教施設にも行かなくなるのです。つまり、無神論者は、積極的に神を否定するのです。
そうした村落共同体の解体は、そのまま宗教の消滅になっていくのです。
1952年の「禁じられた遊び」は、美しいギター音楽をバックとした反戦映画です。パリで育ち、両親の戦死で田舎に引きとられた少女が、キリスト教のお祈りを教えられ、小さな動物を埋めて十字架を立てていたという内容です。これは反宗教的であり、私たち日本人にはわからないところでショッキングなものでした。
〇日本の神々
日本の神様は、神社を訪れた人が、そこで感じるものです。
その神は、大きな石や神棚でも何でもありでしたが、場が必要です。
ということでは、そこから離れている普段の生活にまでは、強い影響はありません。
そのへんは、いつでもどこでも祈りを捧げられる一神教の方が、きびしいのです。