〇AIとルール
中国でのスマホ使用による個人情報抜き取りに注意となっています。こういうことがばれたときの国際的な信用の低下を考えると、あり得ることでもなさそうですが。
私なども自分ごときの情報が盗まれるデメリットより、アプリを使うメリットが大きいという判断で、アメリカのアプリを入れたりしてるわけですから、個人情報と一概にいっても、グレーゾーンだらけです。
とはいえ、そういうことを検証できていないし、あるいは隠しているのか、ともかくもばれたりしないだけの天才的な人間がいたり、その組織があるところが、世界を支配していくのでしょう。そして、それが人間でないことになっていくのですね。
しかして、AIが発展すると、人間が自ら考え、行動する領域は、どこに残るのでしょうか。
どこまでを人間が判断して、どこからをAIに委ねるべきなのでしょうか。
結婚や就職、取引などのマッチングアプリは、すでに多く利用されています。
病気や健康に対する対処、出生に関する命の選別、そして、戦争、武器等に関するルールはどうなるのでしょう。
アルメニアとアゼルバイジャンとの紛争では、AI兵器が使用されました。もう現実化しているのです。
◯石原慎太郎氏追悼
石原慎太郎さんが亡くなりました。文学的な個性豊かな、NOと言える政治家でもありました。元ウルグアイの大統領のムヒカのように円熟することはなかったのでしょうが、裕次郎さんの分も生き切ったのでしょう。いろんな言動で印象に残り、功罪ともに大きいとしても、自らの政治をしたとも言えるわけです。新銀行東京の1,400億円とか、、。小泉首相などと同じく、とんでもない方向に舵を切りながらも、人気もアンチ度も高かったわけですね。良くも悪くも自分の言葉で話し、キャラの立つ人物がいなくなるのは、寂しいことです。
〇革新と自由での貧困化
サッチャーが新自由主義方向に進めたときには、貧困層の労働者が支持しました。
その革新は、貧乏人が金持ちに取って代わるようなものではありません。貧乏人がさらに貧乏になるものでした。
しかし、そういうことも考えることもなく、支持して結果的に最も割を食ってしまったのです。
AIとサッチャーらが似ているというのではありません。
改革を望むにも、それが誰のためになされるのかをよくよく考えなければならないのです。
特に、効率重視の合理的な改革となると、、。
自分に替われるものが出てくるのは、自分の場所をなくすことになるからです。
しかし、それは、どういう時代でもありえたものです。ただし、今はそれが災害や戦争、不況などのせいではなく、AIなので、ほぼすべての人々に影響及ぼすのです。
とはいえ、会社なら優秀な部下が入ってくると、これまでのように年功序列で守ってもらえなくなり、替わられたり追い出されたりするかもしれないし、会社そのものが消滅してしまうかもしれない時代ですから。AIを敵視するのでなく、使いこなさなければいけないわけです。
自分が次にどこにいくのかをしっかりと考えて、常に準備しておかなくてはならないのです。
砂浜で卵からかえった子供たちは海に、餌を求めに入っていきます。しかし、その大半は、自分たちが餌になってしまうのです。というような話もあります。