fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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中国のシステム ロシア ウクライナ危機

中国の台湾侵攻が懸念されていますが、

ロシアもウクライナを伺って、緊張が高まっています。

2008年の北京オリンピックで、プーチン大統領が開会式に出た当日、ロシアはジョージア北部の南オセチアに侵攻しました。その後2014年3月、ウクライナに侵攻しクリミア半島を併合しました。この2カ国は、バルト3国と違って、NATOに加盟できなかったのです。ただしクリミアは、2014年3月にウクライナから独立宣言し、しかも住民投票で9割がロシアの編入に賛成していたのです。ちなみにウクライナ東部のルガンスクとドネツクは、親ロシアです。でもロシアとしては、NATOが東に広がらないのであれば、併合したいわけでもないように思われます。

 

「香港ディアスポラ〜ロンドン移民たちの1年」という番組で、イギリスに逃げた香港からの移民も、今や中国の影響で大変なことになっている様子でした。

 

〇中国の管理システムと信用 

中国では、国民全員の個人情報を信用情報として管理できるようにしています。

個人の生活から資産、学歴、職歴、車、住宅、交友関係までがデータとなり、信用のポイント化がされています。中国でもっとも欠けていたのが、信用だったからです。

 

〇安全と愛国心 

中国では、治安維持費が上がっていて、その伸びは、国防費よりも顕著です。

それは、ITによって管理され、サイバー万里の長城、グレートファイヤーウォールGFWと呼ばれています。

こういうシステムは、非常事態には大きな役割を果たします。

プライバシーとの兼ね合いについては、いろんな問題がありますが、安心安全とある程度の自由が保障されると、そうでなかった人たちは十分に受け入れ満足するものです。そのため、その改革は、次の世代に持ち越されます。

以前よりも安全に、豊かになったことで、若者も愛国心をもち、支持しているようです。経済的な成長というのは、とてもわかりやすいし、力を持つのです。

 

ロシアや中国を敵対視するのは、アメリカどっぷりの見方で、日本の報道もひどいバイアスがかかっています。そこからの自立は、これからの日本の重要テーマです。いつまで、アメリカを理想視するのか、反面教師としてアメリカの歴史を学んでみましょう。

 

◯ロシアとアメリ

人口千人あたりの乳幼児死亡率は、アメリカの方がロシアより高くロシア4.9人に対し、アメリカ5.6人です。10万人あたりの自殺率も、ロシア11.5人に対しアメリカ14.5人。10万人あたりの刑務所収監率もアメリカ655人、ロシア328人。

(エマニュエル・トッドさん、「老人支配国家に明日はない」)819

 

◯中国とアメリ

世界不平等レポート2022によれば、中国は上位10%の富裕層が総資産の68%、上位1%が31%を占有。アメリカがそれぞれ71%と35%ですから、格差としては、ほとんどアメリカと変わらないわけです。そこで「共同富裕」というニューノーマル政策が出てくるのです。

それにしても、中国製造202号、一帯一路、国内外相循環と、はっきりした基本政策を打ち出しています。

新しいなんとかとか、美しいなんとかなど、よくわからないスローガンを掲げるよりは、よいと思います。