アメリカ発の運動を考えてみますと、昨年7月の「Black Lives Matter」、「Me Too」(2018年)は、男女平等賃金法(1963年)、アメリカ公民権法(1964年)が制定されてから、60年近く経ってからのことです。
黒人だけではなく、アジア人に対してのヘイトクライムも目立ちました。
自由と民主主義を掲げてアメリカがもっとも華やかだった1960年代に定められたわけですが、それをピークに衰退していき、世界中を失望させてきました。
オバマ大統領は応接室でビンラディンの射殺寸前まで実況を見ていました。捕まえて裁判にさえかけなかったのです。
私は、「ピースメーカー」というアメリカの映画で主人公たちが何百人もの敵を撃ち殺すのをみて、あまりにも簡単に殺しまくるので、殺される側に思いを馳せたほどです。今、調べると、原題は「Peace Keeper」(平和を気取る偽善者)という欧米批判の意もあったらしいのですが、日本人には、わからなかったはずです。ちなみに、ドリームワークスとあの東北新社制作。ちゃんと訳せよ東北新社!!
日本において、昭和、平成、令和と振り返って考えると、昭和1ケタの世代までの日本人は、中国人、韓国人を下にみて育ち、白人はともかく黒人などは、宇宙人的存在でした。織田信長の時代から、さして変わらなかったわけです。表向きは、男尊女卑の社会でしたが、すでに長男優位の家制度は崩れつつありました。
団塊の世代には、まだ年功序列と男性優位の思考は残っているようにみえます。
私たちから一回り下の世代、40代となると、バブルからコロナ禍の直前まで、外国人などを身近なところで接するようになりました。
男女平等(やや女性上位)を謳い、LGBTQにも関心が深く、世代差にもフランクです。外国人に対しても平等意識が強いです。
大まかに捉えたらのことで、地域差や個人差も大きいのでしょうが、大きく変わっていくのには、二世代、60年ほどの年月がいるようです。