人間の手を入れてはいけない領域として、SFを持ち出すまでもなく、原子の核と遺伝子の核があったのでしょう。
しかし、現実にはヒトゲノムの解析は100パーセント終わり、iPS細胞、化学肥料、品種改良も遺伝子操作、アメリカとはTPP、中国とは公害、空気汚染、PM2,5、石炭。アベノミクスの下で震災復興や反原発は過去のもののようになり、東芝、日立は、アメリカと原子力発電所輸出へ、中国80基（米中原子力協定）、台湾も12基（＋6）、韓国36基（＋12)、スリーマイル以降増設しなかったアメリカは、昨年4基の増設を決めた。
アメリカに支配されて、あと2年で70年です。反安保をやっていた団塊世代は3,000万人を超します。日本の財産は、ほとんど、この世代が持っています。一方で労働組合（もはや17､9%の組織率）の平均年収は600万円で、日本の34%（労働人口の）が年収200万円、その3倍では変革もしないですね。日本は労働人口の34%が年収200万以下となりました。それにしても、議員削減を0増5減であれこれ言っていますが、民主党が政権時代に掲げた120人減はどこに行ったのでしょう。
Global Rich Listでみると、世界70億人で、日本のサラリーマン（409万円2011年時点）は、2億6,739万位で上位4,5%に入ります。生活保護受給者（165万円）で上位10%、7億4,280万位です。国民年金受給者（65万円）で8億5,512万位です。ちなみに年収10万円で30億位内で真ん中に入っています。
片や、100万ドル以上の資産をもつ人は世界で、この10年で700万人から1,200万人にまでなろうとしています。
さて次は、地震か、津波か、富士山噴火か、パンデミックか、テロか、でもその前に片づけなくてはいけないことがたくさんあります。
国として、名実ともに独立すること、これのないところで、脱原発も理想、以前の社会主義、非武装中立論、世界政府と同じく現実に対処するには、国際社会と対峙して考えなくてはなりません。日本の理想は崇高なもので、私は決して幻想とは思いたくないのですが、（これまでにも話してきたことです）現実には、今のシニアから若者へのシフト、それだけの人材を育て、世界を席捲できるパワーを有し、しかもしたたかに一つずつ実践を積み重ねていかなくてはなりません。そういうヴィジョンやそれを踏まえた地道な積み重ねが、他のどの国と比べてもあまりにも欠けています。私は団塊世代以降の国力の継承を心配していましたが、しばらくは団塊世代がまだまだ国を動かしています。その意識を変えることの方が先だと思うようになってきました。
安倍政権が、ナショナリズムで独立していこうとしつつ、中国の脅威に日米で連携して（日米同盟）いこうというのは、中国の方を向いているアメリカなどからみれば日和見？ご都合主義にしかみえないでしょう。
すべてにおいて腰が引けている。自立しない若者が増えたのは、自立を避けてきた私たちの責任でもあるのです。
